カテゴリー「読書」の100件の記事

2009/08/22

ブックオフで本を売る


収納スペースがないので、初めてブックオフで本を20冊ほど売ってみる。
ブックオフ自体に入ることもまれ。二束三文で売られている人気のない本の山、群がる客を見て、「あふれる情報」、「浪費される情報」、「無価値・無意味な印刷物」、「古本流通による新刊の死」、「大日本印刷、大手出版社は大株主になって何をする気なのか」などなど、いろいろなことを考えてしまう。
買い取り金額は、新刊で買った値段の20分の1ぐらいか。本を運ぶ人件費にもならない。でも使えるものを捨てるよりはまし。

【GPS情報】
http://walk.eznavi.jp/map/?datum=0&unit=1&lat=%2b35.81627&lon=%2b139.66431&fm=0

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2009/04/13

カラシニコフⅠⅡ

カラシニコフⅠⅡ
 アフリカや中南米、世界各地の紛争地帯で使われる自動小銃「カラシニコフ」について、多様な側面から取り上げた松本仁一の労作。カラシニコフが安価で高性能なこと。カラシニコフが紛争地帯で普通の人々を迫害するのに使われる状況、国家レベルでの密輸密売など、カラシニコフを鏡として世界の「今」を映し出している(ただしその「今」は取材時なので数年前だが)。
 原子爆弾やロケット技術は、20世紀後半の軍事的な力関係を大きく変えた。原子爆弾、弾道ミサイルは目立つが、ロシアの木訥とした一人の技術者が作り上げたカラシニコフがなければ、世界はまた大きく違うかたちになっていたに違いない。この本を読むと、それぐらいインパクトのある兵器だったことが理解できる。
 この手の小火器は、対人地雷やクラスター爆弾と同じく問題視され、規制の対象となっている。数十年間、戦争で使われていない核兵器と違って、日々人々の命を奪っているのだから当然だろう。カラシニコフはその代表選手と言える。「人類史上もっとも人を殺した兵器」、「小さな大量破壊兵器」とまで呼ばれているようだ。
 しかし、砂漠でも熱帯雨林でも極寒の地でも、故障もせず、簡単に扱えて部品数も少なく、低コストで作れる。その素晴らしい設計と、その設計者にはある種の尊敬の念を抱かずにはいられない。芸術的なレベルと言えるような設計によって作られたある種の作品と言える銃。その持つ美しさと同時に、それがもたらす破滅的な結果との対比に唸ってしまう。

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2009/03/30

この世でいちばん大事な「カネ」の話


ポジティブシンキングで破滅的な境遇から脱却してきた著者の思想信条を著したもの。漢字にはルビが振ってあり、中学生以上が対象のようだけど、内容的に読むのは大人だろうな。
貧困、家庭の問題、困窮の学生生活、アルバイト、麻雀での大損、東南アジアを旅して見る貧困、すべてが本人の実経験に裏打ちされている。貧困・困窮・家庭不和の再生産から抜け出した勝者の体験談ではあるが、それを普遍性のあるところまで昇華している。素晴らしい内容だし、読み物としてもとても面白い。強くお勧めできる一冊。

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2009/02/09

トヨタの闇


 効率の良さ、国際的な競争力の強さ、格好良い商品群を生み出す世界のトヨタの労働環境の実情を紹介した書籍。この本で述べているようにトヨタの広告費の巨大さにより、トヨタ批判が生まれにくいマスコミ・出版環境にあるのは確かだ。そのような中、このような本が世に出ることの意義はある。
 ただ、批判することがタブーな会社、業界はトヨタだけではない。エネルギー産業、税務署関連、宗教関連、皇室関連など、いろいろなところにタブーや自己規制はある。本で紹介された内容もたしかに過酷と思えるところはあるが、この手の労働環境、御用組合以外の組合活動潰し、企業内社会に順応させるための洗脳などは他でも良く聞く話でもある。
 そうは言ってもね、(繰り返しになるが)最大級のタブーであったトヨタの例として著されていることは大きい。

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2009/02/03

アフリカ苦悩する大陸


 アフリカの現状をレポートした労作。市井に生きる人々の取材と同時に、社会、経済、国際関係などを包括的に捉えている。この包括的な捉え方は、松本仁一よりうまい。著者は、日本、韓国でも生活し取材をしてきた人のようで、西欧だけでなく、アジアの成長国との対比にも説得力がある。
 汚職、治安の悪化、部族主義と国家意識の欠如、教育の欠如、エイズをはじめとする衛生問題、経済停滞、、、ここで紹介されているアフリカの国々の状況はとてつもなく厳しい。しかし、著者は諦めておらず、その中の光明、進むべき姿を示唆しており、共感を感じられる。そう、アフリカやアジアの劣悪な労働条件を西欧のメディアやNGOが咎めて工場などを引き上げることが、その国の人々のために必ずしもなっていないことなどは目から鱗だった。それ以外にも重要な情報が山積み。図書館で借りた本だが、自分で買い直そうかと思う。

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2009/01/07

ネパールを知るための60章

ネパールを知るための60章
読了。後述予定。

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2008/12/19

キング・オブ・スティング


 この前読んだ本が面白かったので、関連書(と言っても小説)を購入。信用詐欺の現代版だが、詐欺本独特のどんでん返しもあり後半は面白い。ちょっとほろ苦さを感じさせるエンディングも好き。ただ、翻訳のせいかオリジナルがそうなのか分からないけれど、中盤までは冗長でリズム感に欠け、退屈だった。1週間かけて2/3まで読み、残りは1日で読む。
 内容はともかく、「この書名はなに?」って感じ。原書は、CON EDだったのに、なぜ「キング・オブ・スティング」になるのか理解できない。映画「スティング」の知名度を借りて売りたいんだろうけど、安易すぎる。この小説も遠からず映画化されるような気もするが…。

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2008/12/02

アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々


 アフリカについての秀逸なレポートを書き続けていた松本仁一の本。朝日新聞で連載されていた内容をまとめたかたち。彼の「アフリカを食べる」とかカラシニコフの連載はすばらしいものだった。この本も同様にすばらしい。
 政府の腐敗、治安の悪化、他国の干渉などにより、多くのアフリカ諸国、特にサハラ以南の国々は、厳しい停滞のなかにある。その実態が、ごく一面ではあるがリアリティをもって伝わってくる。そのような中に進出する中国の存在感がすごい。また草の根的に努力し成果を上げつつあるボランティア団体、小規模企業などに将来の希望を感じさせる。
 それにしてジンバブエの例を見ても、上手く回っている国を中から破壊するのは本当に簡単であることが分かる。上手く回っている歯車のどこかを止めればいいだけなのだ。それは政府の腐敗による富が社会に還元されないことだったり、生産システムの破壊だったり、治安の極端な悪化だったり、本当に簡単だ。腐りかけているところはあるにしろ、今の日本社会の少しは上手く回っているところを維持、伸ばしていくことの重要さを再認識する。
 あとがきによれば著者は朝日新聞を退職したらしい。六十代後半のようだが、ぜひこれからもアフリカに関する取材、レポート、著作を続けてほしい。

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2008/11/27

米中経済同盟を知らない日本人


 アメリカと中国は経済的に相互依存の関係にあるのは理解できたけれど、「同盟」というほどの関係ではないんじゃないか。それを言うなら、戦後のアメリカと日本の関係も同様。いやもしかしたら日米は、対等な同盟ではなく従属関係かも。
 それにしても、サブプライム危機でアメリカのバブルが弾けて以降に、2007年前半に書かれたこのような本を読むと面白い。これぐらい時期的な差があると、現在の恐慌寸前の状況とはまるきり違う世界観だから笑っちゃう(直接、本の内容を笑っているわけではないです)。
 中盤、著者独自の色の強い近代史観が長々紹介されている。一部受け入れられない視点、考え方はあるにしろ、なかなか有用な内容だった。ただし、全体としてみると、内容を表していないタイトルで煽りすぎ。また、現在の閉塞状況を打破する手段として「高速道路の無料化」に単純にこだわりすぎ。自動車社会による高頻度移動、高エネルギー消費は今後の世界情勢には合わない。

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2008/10/23

詐欺師入門 騙しの天才たち その華麗なる手口


 先日観た「スティング」の元ネタ本ということで、購入。
 文句なしに面白い。文字量が少ないこともあるけれど、一晩で読み終えてしまうぐらい面白い。
 1900年から1940年ぐらいまでの信用詐欺の見事な手口、詐欺師の習性、カモの性格、フィクス(もみ消し)の実態を克明に描いている。単なるルポを超え、小説のような色合いもあるし、娯楽本としても一流。しかし、著者は言語学者で、詐欺師独自の隠語の研究の結果、生まれた本とのこと。このような価値ある本、資料が後世に残ることになったことの偶然の経緯に感謝したい。
 「スティング」で使われた詐欺、財布のすり替え、いかさまポーカー、電信なども詳しく紹介されている。映画の最後の銃撃の部分も「カックル・ブラッダー」としてちゃんと手法化されていたことにも驚く。
 コンゲーム(信用詐欺)の小説、映画は面白い。20年以上前、NHKでトニー・カーティス主演の詐欺師の軽快なドラマ「マッコイと野郎ども」には熱中したし、これまた好きだった「西部二人組」の中にも詐欺を題材にしたものがあった。ドナルド・E・ウイストレークのドートマンダーものも犯罪の中に詐欺の要素の強いものが多い。これらには惹かれるものがある。騙す=知的ゲームということに対する憧れがあるのだろうか…。

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2008/10/16

暴力はどこからきたか 人間性の起源を探る

霊長類、類人猿などの社会構造、食料、性の利害の解決などについての総合的な情報は非常に興味深い。また、狩猟民族の社会構造、とくにピグミーやブッシュマンの「分かち合い」の文化についても面白い。
ただ、あまりにも網羅的で複雑、、、霊長類、類人猿、原猿類が何なのか(定義)、はたまた単雄複雌、複雄複雌などの社会構造の違いなどが入り組んで、頭が混乱してしまったところも多い。また、サルの社会構造の話を終え、ヒトの社会構造、暴力性に話が移ったところで、論理の飛躍と推測の頻出が目立つ感じもある。ただ、それらを差し置いてもなかなかの力作。近々、もう一回読み直してみたい。

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2008/10/09

"環境問題のウソ"のウソ


偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する』を書いた武田邦彦氏のベストセラー『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』(環ウソ)に対する、SF作家山本弘氏の反論本。元データにすべてあたってまでの検証は難しいが、山本氏のほうの論理、立場のほうがまっとうとであると十人読めば九人は判断する内容。
武田邦彦氏のような、扇情的なエセ学者っていつの世でも受けるんだよね。彼らが及ぼす害悪って計り知れないと思う。本当に唾棄すべき存在。

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2008/10/02

キャプテン・ビーフハート


 キャプテン・ビーフハートことドン・ヴァン・ヴリートの評伝。400ページを超える分量、さらに2段組で文字がいっぱい。眠る前に少しずつ(1章ずつ)読んできたけれど、終えるまでにかなりの時間がかかる。彼のファンにとっては、ルナ・ノーツと並んで外すことのできない資料。完全な隠遁生活に入っている本人へのインタビューは拒否されたようだが、数多くの資料にあたり、「客観的」と感じられる内容になっている。
 彼は、ドラッグなどの力に大きく頼ることなく、ほぼ素のままの状態で常人を超越した人間だった。溢れ出る創造性、音楽だけでなく絵画や詩作、いろいろな分野で才能を発揮できたのは珍しい。と、同時に、契約に対する無頓着さが及ぼしたバンド活動への悪影響、メンバーに対してサディスティックな独裁者として君臨したこと、メンバーに利益を配分せず独占したこと、などが目立つ。一途に自分のやりたいことしか見えないせいで、結局、契約のトラブルでレコードが出せなくなったり、バンドメンバーに見捨てられたりの連続。本人はそういうところに気付くタイプではないので、さぞ不本意だったろう。
 この本では、ビーフハートのアルバムのほとんどすべての曲について、背景や歌詞の概要などについて詳細に紹介している。次はその部分を読みながら、アルバムを聴いてみよう。

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2008/09/12

不安の正体! メディア政治とイラク戦後の世界

金子勝、アンドリュー・デウィット、藤原帰一、宮台真司の対談をまとめたもの。テーマは、主にブッシュ政治の分析、評価とその後の世界の行方、予測。2004年、前のアメリカ大統領選挙前に発行されている。4人の中では宮台真司の論陣の張り方、論理の進め方に興味を持つ。

なかなかボリュームがあり、毎日の通勤の帰り道に読んでいたが3週間近くかかる。しかしなのだ、、、頭の中にあまり明確、明快なものが残っていない。4年前の情勢での話であること。論じる際に例としてたくさん出てくる既存の思想家などについて、知識をもっていないこと。少々複雑な論理、観念的な部分をしっかり読解していく努力を怠ったこと、などによると思う。でも流し読みでも3週間かかっているのだから、しっかり読み解いたらどれぐらいかかるか分かったものではない。それにしても、話があちこちに行き過ぎ。読書的な快感はゼロで、半ば義務のような感じで読み終えた。

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2008/09/02

地球環境 危機からの脱出―科学技術が人類を救う


 2004年のJR主催の新幹線40周年を記念したシンポジウムの内容を書籍化したもの。だから皆、JRへのお世辞的な挨拶で始まる。このあたりは編集時になんとかできなかったものか。レスター・ブラウンの講演を起こした部分は全体の1/4。次にパネルディスカッションがあるが、英国の元運輸相であるハウエルの脳天気さに唖然とする。後半の日本人だけのパネルディスカッション部分はまあまあ。いずれにしろ、全体をさらっと紹介しただけの入門のなかの入門書という感じで物足りなかった。

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2008/08/31

宇宙旅行はエレベーターで

宇宙エレベーター(軌道エレベーター)は、地表(海面)から静止軌道、またその先までをケーブルで結び、エレベーターで宇宙に行くという技術だ。1979年(1980年邦訳)のアーサー・C・クラークの『楽園の泉』"The Fountains of Paradise"でSF好きには知れ渡った技術だ。
この「宇宙旅行はエレベーターで」では、宇宙エレベーターが現時点でほぼ建設可能であることを示し、それを成し遂げるためのいろいろな技術、設置場所、政治的な課題などを列挙した上で、2025年前後までに実現をしようと呼びかけている。これが実現すれば、運行費用はロケットのわずか2%になると著者陣は言う。
とにかく一番のハードルであったケーブルの素材が、1990年代に発見されたカーボンナノチューブによって可能になった(と考えられている)ことが大きい。そのカーボンナノチューブの発見者が日本人ということは、この本を読むまで知らなかった。

SFを読んでいたのは三十代半ばまでで、アーサー・C・クラーク、アイザック・アシモフあたりが現役を退いてからは、この手の読み物もご無沙汰だった。久しぶりに近未来の(SF的な)技術本を読んでみると、かなりワクワクした。
フロンティアのなくなった現代にとって、これは新たなフロンティア=開拓の地と精神を生み出すものとして期待できる。ただ、そのためには政治的に解決しなくてはいけない問題も数多くある。
いずれにしろ、まずはカーボンナノチューブで10万キロメートルにも及ぶ均質で強固なケーブルを作り出すことが、現時点での最大の課題だ。それでも私が生きているうちに、宇宙エレベーターが実現する可能性は五分五分ぐらいにはありそうな気がしてきた。それが平和的な存在と利用に徹したものになってほしいと切に願う。

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2008/08/27

定量分析実践講座―ケースで学ぶ意思決定の手法


統計的な手法を、経営的な問題に応用する方法を紹介した入門書。ただ、初歩的な入門書なので、それぞれの手法をかいつまんで簡単に紹介しているだけ。
ある程度元から知識のあった、ばらつき、回帰分析などは初歩的過ぎてばからしいぐらい。限界利益、機会費用、サンクコスト、キャッシュ・フロー、リスクと不確実性、ディシジョン・ツリーとベイジアン決定理論、感度分析、リアル・オプションなどについては、あまり今まで意識していなかった内容で新鮮。でも、あまりにも「さわり」程度の浅い内容なので物足りない。入門書としては良いけれど、まじめに勉強するならこれでは全然足りず、それぞれの分析法を扱った本を読まなくてはならないんだろうね。

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2008/08/22

イスラーム主義とは何か


歴史的な経緯とかがなかなか頭に入らないまま読み終わる。記憶力衰退と暗記系の歴史の苦手さからくるのだろう。
ただ、イスラム「原理」主義と思われる思想、系譜にはいろいろなものがあることは理解できた。またその誕生の必然性と、過激な方向性だけでないことも分かった。その程度の印象しか残っていない。

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2008/08/18

スナップ写真のルールとマナー


盗撮や写真週刊誌のスクープ、肖像権意識の高まりから街角スナップを撮りにくい時代になっている。また、撮った写真の公開についても悩むところだ。そのような疑問にケースバイケースで答えた書籍。また、著作権や肖像権の基本的なところについても紹介している。興味深い内容だったけど、結局一律の単純な答えはない感じだ。

★この本やいくつかのWebサイトの内容を参考にして、今後自分がWeb(ブログ)で街角スナップ写真(ストリートフォトグラフィ)を公開する際の基準は次のようにしていこうと思う。

  • 大原則(1):撮られた人の立場で考えたとき、「公開してほしくない」と思うであろう写真は公開しない。
  • 大原則(2):公序良俗に反する写真は公開しない。
  • 特定の人(数人以内)をターゲット(主題)にした写真は、原則、本人から許可をとったもの以外は公開しない。
  • 公の場所(公道など)での群集の情景のような写真は公開する(写真の主題が特定の個人やグループではない)。
  • 個人が特定できない場合、また、後姿などは公開する(肖像権も原則、発生しない模様)。
  • 撮られた本人からクレームがあれば適切に対処する。

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2008/08/12

2050年のわたしから


 世襲議員の比率、労働組合組織率、政府債務や財政赤字、フリーター比率、大卒就職比率、出生率、農業戸数、高齢化率などなど、今問題や話題となっているいろいろなことの傾向(変化率)が続くと、2050年にどのようになっているかを紹介した書籍。小学校高学年から中学生ぐらいが対象なので、薄く30分で読み終わる。
 この本はすごい。ストーリーとイラストで感性に訴えてくる。数字と文章だけの無味乾燥の本の数十倍の効果がある。著者も言っているように、ひとつのシミュレーションだしこのとおりにはならないだろうが、現状の問題を放置すればこれに近い悲惨なシナリオも考えられる。世界の変化の中で考えればさらに悪い状況もありうる。
 とにかくいろいろな意味で、小中学生だけでなく大人にもお薦めの一冊。

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2008/08/11

メディアとプロパガンダ


 チョムスキーがメディア批評雑誌に1990年前後に投稿した記事をまとめた書籍。
 アメリカ国際政治のダブルスタンダード(というよりアメリカ本位制)による支配、そして、「ニューヨークタイムス」、「ワシントンポスト」をはじめとする主要メディアが、そのアメリカの国際政治の欺瞞を、どのように「正しい」ことと報道したかが紹介されている。
 たしか佐藤優宮崎優の「国家の罠」に近いこと書いてあったが、国内政治は民主主義な思想や法に守られているが、国際政治は力と恫喝で動いているのだろう。大国の論理、、、アメリカ、ロシア、中国、には一見、大きな差がないようように見える。でもそれぞれの国内では、メディアの自由度、司法の独立、公正さには大きな差がある。
 チョムスキーの指摘を解決する手段はまったく見えない。現代は、新たな科学的なコントロールを応用したメディアコントロールの時代。その困難さが際立つ。

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2008/07/31

フード・セキュリティ だれが世界を養うのか


 原著は2004年執筆。穀物不足、価格上昇などについての予測は、執筆後4年経た今読むと、まさにそのとおりに進んでいるように思える。ただ、バイオエタノールの広がりと食料生産との競合などについては、わずかしか触れていない。これはその後のブッシュ政権の政策変化もあるのでしかたがない。
 いろいろな角度からの見方を大局的な観点からまとめ上げており、非常に説得力がある。食料生産に影響する気候、技術改革、水不足、労働力不足。相互に関わる社会構造、人口増加、社会的緊張・紛争などをまんべんなく取り込んでいる。読みやすいし、入門書としてはピカイチのでき。
 紹介されていたトピックのなかで今まで認識しておらず、興味深かったことがいくつかある。以下、備忘録として箇条書き。

・国家破綻・政治的不安定化ともっとも高い相関関係にあったのは乳児死亡率。その次は10代後半から20代の若年層が人口に占める割合の(過度の)高さ。(p48)
・出生率をすばやく低下させた国々は、経済人口学者が名付ける「人口ボーナス」という恩恵にあずかれる。家計貯蓄上昇、投資増大、労働生産性向上、経済成長加速などが起こる。日本(1950年代)、韓国、台湾、香港、シンガポール、中国、タイ、イランあたりがそれにあたる。(p52)
・科学(品種改良)を農業に体系的に応用し、単位面積当たり収量の急増に初めて成功したの1880年代の日本。その成果から生まれた小麦(農林十号)や米の改良種が世界各国の収量増大に寄与した。(p96)
・耕作地が減る原因として、道路、駐車場、また人々が住み、働く建物などの土地が砂漠化と並んで大きな要因となっている。(p130)
・車1台につき人口密度の低い国では0.07ヘクタール、日本を含む高い国では0.02ヘクタールの土地が舗装される。例えばインドでは車が100万台増えると2万ヘクタールが舗装される。その土地が平均的な生産力を持つ耕地の場合、5万トンの穀物を生産でき25万人を養うことができる。アメリカの2億1400万台の車の駐車場の面積は1600万ヘクタール。アメリカでの2004年の小麦作付面積は2100万ヘクタール。中国、インドなど人口の密集した国には、車中心の交通システムを支え、かつ国民に食料を供給していけるだけの土地はない。(p143)
・不耕起栽培(土壌保全型農法)がこの20年、西半球に急速に普及している。不耕起栽培は風食・水食を抑制し、土壌の保水力と炭素含有量を高め、耕起に必用な石油使用量を削減する。(p148)
・人間が一日に摂取するのは4Lだが、一日分の食料を生産するには2000Lの水が使われる。世界の水の70%が灌漑用水として使用されている。「水不足が、食糧不足につながること」は、まだほとんど理解されていない。(p156)
・1トンの穀物を生産するには1000トンの水が必要なため、穀物輸入はもっとも効率的な水の輸入手段となる。穀物の先物取引は、ある意味で水の先物取引といえる。(p171)
・著者が名付けた「ジャパン・シンドローム」とは、人口密度が高い国で工業化が加速すると穀物減産が発生する相互に作用し合う傾向。(1)農地の非農地への転用、(2)穀物が付加価値の高い青果物に取って代わる、(3)農業労働者の都市への流出による二毛作・二期作の衰退、という3つの傾向により比較的短期間に減少する。この「ジャパン・シンドローム」が中国で起きている。中国にはさらに「砂漠化」、「水不足の拡大」という問題も発生している。(p210)
・中国が(穀物取引の)世界市場に参入すれば、穀物価格が上昇し、経済力の弱い多くの途上国が十分な穀物を輸入できなくなるおそれがある。中国の大量買い付けによる「玉突き食糧不足」は、世界経済を揺るがすほどの、政情不安に転じることも考えられる。(p283)
・飢餓はかつては地理的な現象だったが、グローバリゼーションや輸送能力のため、特定の地域より貧しい所得層に集中していく。食糧不足は世界規模の食料価格の値上がりに姿を変え、結局は貧しい人々を苦しめる。(p287)
・日本はカロリー・ベースでの自給率は40%を下回り、飼料用含めた穀物輸入率は70%になる。…WTOのテーブルでも、国家安全保障の立場から自給率を守る権利を主張すれば良い。(p352)

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2008/07/28

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか アウトサイダーの時代

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか アウトサイダーの時代
多くの体験談を紹介し、それを集めてパッチワーク的に構成しているのかと思ったら、後半にはそれを凌駕する力があった。特に最後のコラム「格差のなくし方」は、これだけでこの本を読むに値する。

非正規雇用の拡大による果実が年功序列の中高年齢高所得正社員のベアにつながっており、世代間の利害対立が存在する。それに対して既存の左派・労働運動が無力であった、という指摘は非常に興味深い。既得権をもつ高所得の中高年齢層の所得の再配分が必要というのも説得力を持つ。年功序列の廃止、職務給の導入も分かる。しかし、それだけでは解決しない。労働分配率の維持、働き子育てをする親(男女)が有利になる政策、などが重要と感じる。

ただ誉められる点だけではなく、読むにあたっての注意も必要。

・すべてを昭和的価値観と平成的価値観に二分し、前者を「悪」とする単純化に潜む危険性。
・P145の『現在の日本において、改革はすべての局面において必要だ。それに対する反対は、基本的に既得権益者の抵抗とみなして問題ない。』という一節(この後『ただ、~』と例外の話は続くのだが)。このような極端な単純化が見受けられること。
・また改革の名の下に行われてきた切り捨てが、彼の主張する改革にも紛れ込んでくる可能性が大きいこともある。

他にも、大都市と地方の格差・利害対立についてほとんどスルーしているところも片手落ちに思える。読みやすさと重要な主張の裏に隠れている罠と毒にも気をつけなくてはいけない。

※本に書いてあったことではなく、私個人の考えだが…。

・所得の再配分は既得権(年功序列による高所得)の放棄だけでは抵抗も多く、成功しにくい。所得税率の累進性を上げることと組み合わせるべきでは。
・法人税率も高めるべき。
・非正規雇用の制限と労働条件の改善が重要。
・外国人の労働条件の改善(日本人と同一の労働条件)が重要。ここが上がれば日本人の労働条件も上がる。
・公務員、公的サービス、ヒモ付き関連団体の徹底的な効率化を図る。採用、退職の流動化を図る。退職後の処遇改善を図った上で天下りを全面禁止する。(←具体案とアイデア不足)
・その上で、増えた税収を若年層の処遇改善、育児支援、セーフティーネットの拡充、エネルギー・バイオなどの革新技術の振興に集中的に割り当てる。
・円安維持の政策。

というのが思いつくところ。

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2008/07/22

強権と不安の超大国・ロシア 旧ソ連諸国から見た「光と影」

強権と不安の超大国・ロシア 旧ソ連諸国から見た「光と影」
実際に現場に行って取材・体験した一次情報と、本に書いてあるような歴史的な情報がバランス良く、良識のある著者の視点から紹介されているところが優れている。
ただ若さと経験の少なさからか、多元的な観点が若干弱めなこと、5章が建前論かつ国策ベッタリなことがちょっと残念。
それでも著者の他の本にも興味を起こさせる一冊。

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2008/07/20

偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する

偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する
相方が買って来てくれた本。自分なら手を出さない。
前書きには『「本当に環境を守るためには」という視点から書いている。』とある。以下気付いたことの箇条書き。

・自分の主張に合わせて、経済原理を全面に出したり、全く無視して理想論を述べたりが多い。筋が通ってなく都合がよすぎる。
・それぞれのテーマ一つひとつで1冊の本になるような内容を扱っているから仕方ないけれどあまりにも薄い内容。例えばダイオキシンの項ではまったく濃度の話が出てこない。それでいて恨みつらみや精神論には十分な分量を割いている。
・マクロ的な視点と10年、50年にわたる長期の視点が欠如。
・環境変化、気候変動に起因する紛争・カタストロフィーなどについて、異様に無頓着。
・経済環境の変化と政策の視点の欠如。
・タイトルは煽りまくり。「地球」と言いながら、日本の話題ばかり。
・全体を読み終えた読者に与えるのは、世間とは異なった扇情的な危機感。それでは著者が批判する勢力と同様に煽っているだけ。
・この程度のレベルで本にした幻冬舎の見識を疑う。

※ペットボトルリサイクル、家電リサイクル他に関する官の利権、税金の無駄遣いについては面白い。ここだけをまとめたものを読んでみたいぐらい。

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2008/07/19

日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ

日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
「昔は家族が教育を担っていた」、「村のしつけは幸福なものだった」というようないくつかの幻想から入り、旧来のしつけ、教育の実態と変遷を、分かりやすく紹介している。膨大な資料から必要なトピックを紹介するのも上手く、説得力がある。
現代は過去よりも、しつけ、教育に対して家庭が主体となっていること。そのなかで「しつけの衰退」が脚光を浴びる理由として、「親たちの不安」と「生活保守主義」があるという指摘も興味深い。
読みがいのある一冊。

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2008/07/17

夜と霧 新版


高校のころから社会に出てすぐのころまでの愛読書。原題は「心理学者、強制収容所を体験する」。
2002年に新版が出ていることを最近知り、図書館で借りて読む。旧版は1947年版の原書を、新版は1977年版の原書を翻訳しており、そこそこの差異があるらしい。ただ、二十年ぶりに読んだこともあり、どこが差なのかは分からなかった。
本当に久しぶりに読んだけれど、以前と同じようにこの本の重みを受け止めざるをえない。昔読んだころよりも、今のほうがジェノサイドが頻発している。その意味ではこの本の重みは増している。
私は神、、、ユダヤ教的、キリスト教的、イスラム教的な神は信じていない。無神論者、無宗教者に近い。そんな私にとって、この本は唯一の宗教書と言えるかもしれない。人の崇高さ、人生に対する考え方、その他非常に多くのものを与えてくれた。それは二十歳前でも五十歳近くでも同じだ。
ただ、フランクルはこの本を、極力、精神医学書として書いている。それでいて、読み物、哲学書としても圧倒的な力を持つのだから本当にすごい。

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2008/07/15

中国動漫新人類 -日本のアニメと漫画が中国を動かす-

図書館で借りた本とアマゾンにあるカバー写真があまりに違うので、一瞬違う本かと思う。よく見るとアマゾンの写真の赤い下2/3は帯のようだ。上手いデザイン。

漫画とアニメが1980年以降の中国の若者に与えた「日本に対する肯定的なイメージ」、1990年代後半の「抗日思想教育」。その二つの混ざり合った感情、ダブルスタンダードがあるという指摘が非常に面白い。「抗日戦争」を強調する理由、「大地のトラウマ」などの分析も秀逸。途中、日本のアニメ普及が、日本による意図的な文化侵略と中国政府が判断していることに対する著者の怒りは分かるが、その近辺の記述は暴走気味。
調査時のサンプリング数や資料などが若干薄いし主観が強すぎるところ、コンピュータ技術に関する誤解などはあるが、それを差し引いても非常に興味深い内容。


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2008/07/08

ワーキングプア -日本を蝕む病

NHKで特集されたワーキングプアの番組をベースに書籍化したもの。この番組は総集編的な編集をされたものだけれど見ているし、まだDVDレコーダーの中に残っているはず。
この本と似たテーマを扱っているが、こちらの方がルポ的に各個人の生活実態に踏み込んでいるため、感情的に伝わってきやすい出来となっている。ただ、どちらの本にもそれぞれの長所がある。
プロデューサーが書いた、最終章の「現実に向き合うとき」の内容が全体をうまく締めるかたちになっていて良い。

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2008/07/03

廃墟の上でダンス -チェチェンの戦火を生き抜いた少女-

チェチェン戦争の中で思春期を過ごし、成長した少女の自叙伝。(内容は重いけれど)文字も大きく行間も広い比較的軽めな本で、2時間ちょっとで読了。この本この本でも紹介されているような過酷な状況が、彼女の日常の中で語られる。その中で希望を失わず、目標に向かって進む彼女の生き方に希望を感じる。当人はフランス留学を終え、混乱が続き安全のないチェチェンに戻っているという。彼女の成功、それはチェチェンの平和と同一であるが、それを祈らずにはいられない。そう、その留学が、フランス学生のボランティア団体の招待によって行われたことがすごい。今の日本の学生団体で、それだけの実力を持つところはあるのだろうか。

チェチェンで現在行われてることは、チェチェン戦争当時と大きくは変わらない。チェチェン人がチェチェン人を抑圧するようになった部分は悪くなったとさえ言える。このような状況の中、我々にできることは何であるのかと考えてしまう。現在のロシア政権、ロシア経済を助けるような政策に賛成しないことも一つだろうが、本当に微々たるものだ。いずれにしろ、プーチンのロシアという国の危険性だけは十二分に理解した上で付き合わなくてはならない。
アフガン、イラク、チェチェン、ダルフールなどは情報統制により、報道量が極端に少ない。報道が世界の世論に与える影響を恐れ、近年、侵略する側が記者の立ち入りを制限し、報道記者に直接攻撃を加えるようになっている。そういう意味で、司法の独立と同様に、報道の独立・自由は確実に守っていく必要がある。
もう一つ、、、チェチェン戦争のきっかけとなったモスクワなどでのアパート爆破事件へのFSB(ロシア連邦保安庁)の関与、イラク戦争での大量破壊兵器を巡る欺瞞とブッシュの戦争責任、これらを歴史が明らかにしてくれる時が来るのだろうか…。

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2008/07/01

ルナー・ノーツ―キャプテン・ビーフハート

「Trout Mask Replica」から「Unconditionally Guaranteed」までマジック・バンドのギタリストだった、ズート・ホーン・ロロのインタビューを起こして本にしたもの。マジック・バンド時代のズート・ホーン・ロロのギターはかなり好きな音だし、Beat Club出演時の演奏もムチャクチャ格好良い。
Captain Beefheart and the Magic Bandの様子、70年代前半から中盤あたりの音楽シーンをめぐる文化、風俗などがうまくまとめられており、面白く読む。ただし、Captain Beefheart and the Magic Bandに興味のない人には意味のない本。
これを読んで意外だった(はじめて知った)のは、ビーフハート(ドン・ヴァン・ヴリード)がサディスティックな独裁者としてバンドメンバーの上に君臨していたことと、彼が音楽的には楽譜も読めないし、実際的な作曲もほとんど出来なかったことだ。カセットテープに録音した詩の朗読やちょっとしたリフレインなどを元に、バンドのメンバーが彼の指示を受けながら作り上げた音だったのだ。そういう意味ではビーフハートとメンバーの共作と言える。ただ、ビーフハート抜きのMalladの音を聴くと、共作であったとしても彼の才能は絶大だったのだということが分かる。

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2008/06/27

地域切り捨て 生きていけない現実


 最近、仕事関連の本以外については読書力が極端に低下。先日、御木さんと話したときに出た図書館利用の利点を使ってなんとか読書量を増やそうと思う。図書館利用の利点は以下のとおり。

・本を自分で買った場合には締切はない。締切がないと人(いや私)はやることをやらない。図書館の本には返却期限という締切があるので、それまでに読まなければならない。
・家の本棚はもういっぱい。収納スペースの点からも有利。
・お金も浮く。借りて読んだ上で、どうしても手元に置きたい場合は、その後買えばいい。

 ということで、千代田図書館から借りたこの本から開始。

 中曽根政権から始まり小泉改革政治につながる地方切り捨て政策によって、地方、そして日本がどのような窮状に落ち込んでいるかを紹介。夕張市、民営化、市町村合併、介護保険、原発、地域医療、自治体財政などについて、現場からのレポート記事を中心に紹介。現場の一線記者との共著の労作。ただし、読書の面白みと快楽の部分は今ひとつ。これは文章の問題かな。内容的にも読んで高揚する内容ではないしね。でも読んで知る価値は十分ある。問題指摘だけではなく、第7章の最後で一応(自治体財政中心ではあるが)解決の方向も示されている、、、が、なかなか具体化と実現は困難に思える。そこの説得力は不足気味。

 金子勝は、NHKラジオ第一6:43ごろの番組「ビジネス展望」に良く登場していた(最近は登場頻度が低いような気がする)。登場する識者の中でも、発言内容に共感できる感じだった。本を読むのははじめて。今後、何冊か読んでみようかと思っている。

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2008/03/20

アーサー・C・クラーク死去

大好きな、おそらくSFの中では一番好きな作家だった。静止衛星の発案者であることも知られているある種の天才であった。合掌。

-----以下アサヒコムよりの引用-----

SF作家のアーサー・C・クラーク氏が死去
 2008年03月19日10時38分

 映画化された小説「2001年宇宙の旅」などで知られる英国人のSF作家アーサー・C・クラークさんが19日、移住先のスリランカで死去した。90歳だった。
 17年、英国サマーセットの農家に生まれた。46年に発表した短編「太陽系最後の日」でSF作家として注目を集めた。
 その後、「幼年期の終わり」「都市と星」など話題作を次々発表。アシモフ、ハインラインらと並び、世界のSF界を代表する作家となった。科学の最新知識を採り入れて描く宇宙像や未来像の高い予測精度で評価されている。
 68年、スタンリー・キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」で原作と共同脚本を担当。完成された映像と哲学的な主題で、今もSF映画の金字塔とされる。続編となる小説「2010年宇宙の旅」「2061年宇宙の旅」「3001年終局への旅」を書き継いだ。
 ダイビングを愛し、スリランカの海に魅せられて56年に移住。同国の伝説をもとにした「楽園の泉」を発表。「宇宙のランデヴー」に続き、この作品でもヒューゴー、ネビュラ両賞をダブル受賞した。
 精力的に小説を発表する一方で、科学技術の振興にも尽力。95年には英リバプール大の名誉博士号を受けている。

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2008/03/12

Linux Monkey

最近Linuxをいじくっている話をブログに書いたら、古くからの友人が送ってくれた。Ubuntu中心の紹介のようだけれど共通する部分は多いし、超初心者の私には役立つ情報も多く大感謝。いろいろ役立たせていただきます。で、ハッカージャパン編集部のムックというだけあって、若干だけど「黒い」部分もあって、またそこも興味深い。

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2008/01/15

千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン

ごく軽めの内容で、比較的短時間で読めたけど、あまり感銘は受けず。
キーワードは、実業の中から新たな事業を起こすことと、投機を行わないという家訓かな。

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2008/01/07

分裂にっぽん 中流層はどこへ

読了。朝日新聞で2006年に長期連載(特集)されていた記事をまとめたもの。
中流層が崩壊し、新たに貧困層が生まれていることをひしひしと感じる。また、都市と地方の格差、地方の疲弊については自分としてはあまり実感できていなかったが、(ある程度)知ることができた。その解消方法、対策について、ごく大まかではあるが一定の指針が示されていることにも好感が持てる。
それにしてもだ、、、国をまたぐ多国籍の大企業であろうとも、社会の安定と消費層、勤勉に生産する層が存在しなくなれば立ち行かなくなるのは自明の理なのに、それに目をつむり破滅に向かって突き進んでいる。根本的に私企業にはそれを是正する力はないのだろう。だとすると、すべては政治、政治を動かす大衆運動にかかっている。

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2007/12/16

私家版・ユダヤ人文化論

なんとか読了。音楽と映画に使う時間が多く、読書時間と意欲が大減退中なのでだいぶかかった。こちらも少し復活させなくては。
著者の考えの根本のところは完全には理解し切れていない気がする。ただ、(この本も)半年後にもう一度読んでみたいと思わせるものがある。また、根本のところ以外のところで、非常に示唆に富む魅力的な考え方がちりばめられている。いろんなところに書き込みをしてページを折ってある。本に書き込みやページを折ったりってあまりやらないのだけどね。

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2007/10/21

イグアナの娘

イグアナの娘
萩尾望都最高。家にある(相方蔵書の)未読作品に手を出そうと思う。

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私の紅衛兵時代 ある映画監督の青春

私の紅衛兵時代 ある映画監督の青春
以前入手したものを人に貸して、なかなか戻ってこなかったので再購入。
品切れだったが、装丁を変え、新たなまえがき、あとがき、作品リストを加えての「復刊」。
いやいや、この本はすごい。絶対のおすすめです。

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暗黒神話

暗黒神話
1978年に買った本を、書棚から探し出して読む。
こじつけはあるにしろ、これだけ壮大な世界を描けるのはすごいこと。

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街場の中国論

街場の中国論
読みやすいし、非常に興味深い内容(余裕があれば、後日追記します)。

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河童の三平/カランコロン漂泊記/水木しげるのラバウル戦記

河童の三平/カランコロン漂泊記/水木しげるのラバウル戦記
サボっていたけどこのところ読んだ本をまとめてアップ(ただし手抜き)。仕事に復帰してから重めの本は敬遠気味。

『河童の三平』以外は再読。『河童の三平』は小学生時代に一部は読んでいる。意外な終わり方に驚く。どれも面白い。

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2007/10/01

総員玉砕せよ!

読了。ただし同じ本を二度購入しての再読。
以前、講談社文庫版で読んでいた。これは集英社発行のムックだし、「戦記ドキュメント」などと書いてあるので、違う内容の本と思い込んでアマゾンで買ったら同じだった。ふー、がっかり。なぜ、違う出版社から出す。
仕方がないので、再読。やはり恐ろしい作品。講談社のほうのあとがきに書かれていたが、この90%が事実ということが信じられないような内容。旧日本軍の美化、武勇伝なんてこれを読めば吹っ飛んでしまう。
この前後(戦前と、戦後の抑留時代)を描いた「カランコロン漂泊記」は軽いタッチで好きな作品だが、この「総員玉砕せよ!」は軽々しく「好き」だなんてとても言えないや。

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2007/09/29

EQ こころの知能指数


読了。
11年前のベストセラー本を、今更ながら読む(自宅にあった相方の本)。うーむ、10年分の古さと、少々眉唾と思えるところ、本の立ち位置が良く分からないことなどの「?」はあったが、終わってみるとなかなか考えさせられるところが多かった。下流志向で指摘されてた、「就学前に身に付く子供たちの問題性」を解決する手段のひとつが、この本の情動教育、情動のコントロールであるような気がする。ただ、それをどのように普及させていくかはまったく見えない。

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2007/09/24

リアルワールド


読了。
母親殺しをした男子高校生に興味本位で関わるうちに、事件にどっぷりと漬かっていくことになる仲良しの女子高生4人の姿を描く。
いやいや、面白い、傑作。登場人物の高校生たちの一人称の語り口が、あまりにも大人びているところ。5人の語り口が若干近すぎる(それぞれに差がない)ところに違和感があるけど、そんなことはすぐ忘れてしまう。構成は抜群だし、スピーディでどこにつれて行かれるのか分からない話の展開に引き込まれる。また(五十近いオヤジから見て)若い彼らの葛藤などはかなりリアル。桐野夏生ってこんなに筆が立つんだね。すごいや。

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2007/09/21

昭和史 1926-1945

昭和史 1926-1945
読了。入院中最後の本。御木さんより。ありがとうございます。
口述筆記した内容に手を入れて本にしたもの。口語調な文章で、この手の堅い歴史書としてはとても読みやすく、分かりやすい内容。
壮大なる愚行に至る成り行きを、説得力のあるかたちで表現した力作。知っていたことの再確認と、知らなかった史実、見方を得た。
以下、記憶しておきたい事項のメモ。
・新聞などのメディアが戦争遂行に果たした役割の大きさ。
・大衆、民衆、国民からノーが出なかったこと。常に受け身。
・天皇の責任について見方が甘いのでは。
・当時の国際情勢の中の日本という視点が少ない。

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2007/09/20

下流志向 学ばない子どもたち働かない若者たち

下流志向  学ばない子どもたち働かない若者たち
読了。御木さんより。ありがとうございます。
若年層の「学習からの逃走・労働からの逃走」について、著者が行った講演をまとめたもの。
非常に興味深い内容だった。特に若者たちが、経済合理性、等価交換原則に従って積極的に「学ばない」、「働かない」という選択をしているという主張は説得力がある。また「リスク社会」の欺瞞についても同様。
ただし一部については消化しきれていない。特にこの本の根幹の主張である時間性については、十二分に理解できていない。半年先にもう一度読む必要がありそう。

この本では指摘されていないが、若年層の「学習からの逃走・労働からの逃走」の原因、背景には、子供同士の社会的結び付きの欠如、単純な答が用意され自分の好き勝手にオンオフできるゲームの影響が大きいと思うのだがどうだろう。いずれにせよ、修学以前にその逃避姿勢の芽が形成されているのは間違いない。

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2007/09/18

オーバードライブ(1)〜(3)

オーバードライブ(1)〜(3)
読了。大浜さんより。ありがとう。
退屈せず楽しく読める。ただ、ロードレースの現実からはだいぶかけ離れた内容で、突っ込みどころ満載。まあ、少年誌の連載だからしかたないね。それよりも、ロードレースがこのような題材になること自体が稀有なこと。そちらを喜ばなくては…。

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2007/09/17

半島を出よ

半島を出よ
読了。上下巻で1000ページという大作。北朝鮮の反乱軍が福岡市を占拠、後手に回る政府の対応、占領軍に挑むアウトサイダーの若者などを描く。
単なるフィクションと片づけることはできない内容。国家経済の破綻、地政学的な変化があれば、これに類することが起きる可能性はある。ただそのリスクは北朝鮮だけでなく、中国やロシアにだってある。
このような近未来の危機を村上龍が描いたことに大きな意味がある。彼はリアルに、時として吐き気を催すまでのリアルさをもって、この事件を描ききる。
ただ文学作品としてみるとどうなのだろう。主要な登場人物が数十人、話も多元的。それぞれの背景を描いてはいるが、やはり散漫になっている印象は拭えない。話の本筋のためのご都合主義的な人の紹介、描写が目立つ。事件を描くのには成功したが、その中の人を描くことは成功しなかった気がする。
そして社会情勢が変われば無価値になる題材だ。歴史的には評価されない、報われない作品になると思う。

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2007/09/14

僕の叔父さん 網野善彦

僕の叔父さん 網野善彦
読了。川崎さんからいただいた本。
恥ずかしながら、中沢新一の名は知っていたが、網野善彦の名、存在は知らなかった。中沢新一の本を読むのも初めて。宗教学、歴史学、哲学は守備範囲から外れているからね。
そういう私にとっても面白く、興味深い内容だった。知性と知性の相互作用による高みへの到達。中世日本でのアジール(避難地、権力からの聖域)の存在。歴史的事実の根幹にある精神性の重要さ、などがとても印象に残った。

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2007/09/13

深追い

深追い
読了。
とある警察署を舞台にした短編小説集。それぞれの話の登場人物は異なる。
きれいごとだけではなく、組織の陰の部分も描かれる。それが実際もさもありなんという説得力を持って描かれる。ただ、読書的な快楽はちょっと少な目。同じ著者の「半落ち」を読んでみたくなった。

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2007/09/11

殺しの掟

殺しの掟
読了。家内に買ってきてもらった本。
乾いたタッチが魅力的ではあるが、全体としてはこの前読んだ藤沢周平のほうが好き。これはこの本で扱っている「殺し」という題材もあるのかも知れない。

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2007/09/10

溝口健二の世界

溝口健二の世界
読了。
今まで、依田義賢と新藤兼人が書いた溝口健二の本を読んでいたが、この本も面白い。
子爵の妾となった姉寿々の影響、依田義賢の貢献度、私は失敗作としかみなかった「元禄忠臣蔵」の映像の完全度など、とても興味深かった。

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2007/09/09

巷説百物語

巷説百物語
退屈することなく読了。コナさんからのいただきもの。誤ってカバーを捨ててしまったみたい。
実は京極を読むのは初めて。興味深いし、さっと読ませる文章力は見事。謎解きについて、いくつか違和感を感じるもねがあったのが少し残念。
相方は京極ファンで文庫本はすべてあるらしい。でも当面は手を出さないと思う。

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2007/09/07

三屋清左衛門残日録

三屋清左右衛門残日録
読了。川崎さんからのいただきもの。
味のある短編を積み上げる中で、御家騒動を扱っていく二重構造が見事。所々に出てくる酒の肴の描写には参る。これが食欲でなく性欲を刺激するものだったらポルノ。
面白かったけれど、この手のものにはまるのはあと数年後にしたい。

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2007/09/06

グレート・ギャツビー

グレート・ギャツビー
読了。コナさんからのいただきもの。

ロバート・レッドフォードとミア・ファーロー主演の映画を観て角川あたりの文庫本で読んだのはもう30年前。以来1回しか読んでいないと思う。
すごく久しぶりに読んで、改めて時代を越えた普遍性のある傑作と再認識。また、これがニックの物語であることも再認識した。
春樹らしさは、抑制を効かせた上で十分出ている。巻末のあとがきがまた秀逸。

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2007/06/20

ニッポン動物図鑑

ひょんなことから入手した書籍。人を見る視点がやさしく、ポジティブで好感度が高い。書籍の紹介サイトもあり一部をPDFで読むこともできる。元は、週間少年ジャンプのデジタル漫画賞を受賞したFLASHアニメーションを利用したデジタル漫画だったみたい。もしかするとこちらの大元のFLASHのほうが好きかも。

そう、この本を発行している出版社アルファポリスの出資者を募る出版方法というのはなかなか面白い。悪評高い文芸社がやっている「協力出版」とは一線を画した新しい方法に思える。

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2007/05/14

エリック・クラプトンの軌跡

職場の知り合いから半ば押し付けられるようにして借りた本。読み始めるまで時間がかかったが、読み始めたら面白くてあっという間に読了。
それほど興味のなかったクラプトンの来歴がちょっと分かったような気がする。ブルースで入って一時ロックに走って、再度ブルースに戻ったと思っていたのだけど、彼は一貫して真のブルースマンだったのだなと感じる。ただ、それが本当に分かるほどアルバムは追いきれていない。クリーム前後のアルバムをもう少しフォローしなくてはいけないね。

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2007/04/26

逃亡日記

逃亡日記/吾妻ひでお
失踪日記」の便乗本、第二弾(第一弾はこっち)。ただしマンガはわずかで、ほとんどが対談というお手軽企画。それでも十分面白そうなのだけれど、今は「夜はやさし」を読んでいる最中なので、読み始めるのは少し先になりそう。

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2007/04/23

夜はやさし

この前観た映画の影響で「夜はやさし」を読みたくなって探すが、絶版品切れ。アマゾンのユーズドではプレミアがついて上下巻で4000円ぐらい。どこかでないかと探したら古本・古書のサイトで紹介されていた古本屋に比較的安い値段であった。と言っても定価より高いのだが…。それにしてもこれだけ著名な作家の有名な作品が絶版、入手困難という状況はいかがなものか。

※上下巻セット。右下はケース。

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2007/04/16

カート・ヴォネガット死去

4/11死去。大好きな作家だったが、10年以上前に断筆宣言をしており最近は新作もない。世間から忘れ去られた存在になっていた。それはシニカルな彼自身の望みでもあったような気がする。
(続く)

------------以下Yomiuri Onlineからの引用--------------
http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20070412zz02.htm

カート・ボネガット氏=米小説家
 カート・ボネガット氏(米小説家)ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)によると、ニューヨーク・マンハッタンで11日死去。84歳。死因は不明だが、数週間前に倒れ、頭部を負傷していた。1922年、米インディアナ州インディアナポリス生まれ。50年代にSF作家としてデビュー。代表作として「猫のゆりかご」「スローターハウス5」「タイタンの妖女」などが邦訳されている。(ニューヨーク支局)

(2007年4月12日13時50分 読売新聞)

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2007/03/19

ザ・フー・ファイル

3月期の第3弾は書籍、「ザ・フー・ファイル」。250ページ丸ごとTHE WHO。2002年5月発行だけど初版。そりゃそうだ、それほど売れる内容ではない。何回も書店と版元を行き来したようで、改装での化粧跡(上面、側面、下面の汚れを削った跡)がしっかりある。
まだ読み終わっていないけど知らない話がたくさんで、マニアの私は興味津々。さらにLPの情報なども多く、これから収集に役立ちそう(え、まだ集めるんかい?)。

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2007/02/20

20歳のバイブル 北朝鮮の200日

北朝鮮の「招待所」、「洗脳」の雰囲気が分かる本という話を聞いて購入。アマゾンの中古(ユーズド)で1円。ただし配送料は340円。
1987年、全共闘世代の意思を継ぐため、よど号乗っ取り犯に会いに北朝鮮に渡った二十歳の著者。その200日間の日記のようなもの。うーん、自意識過剰な二十歳の一途さに、新鮮さと同時に鬱陶しさを感じる。招待所の話、主体思想の現場、思想教育の話、よど号乗っ取り犯(田宮高麿)の姿などには、それほど新しいものはなかった。

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2006/12/19

スナーク狩り

読了。面白かった。「火車」に並ぶできばえ。
非常に緻密な構成だ。いろいろな複線を張り、それが絡まりなんらかの役割を果たす。でもあまりに目立つ複線を張りすぎて、使い方は分からないにしろそれが後でなんらかの役割を担うことが予想できてしまう。
話は読者が満足できる予定調和的なところと、破滅的な突破をうまくミックスしている。ただし、終わり方は「火車」のほうが余韻の残る好きな終わりだったな。

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2006/12/11

下流喰い―消費者金融の実態

読了。非常に興味深い内容。
消費者金融(サラ金)の高金利が多重債務者を作り、それがヤミ金への流れにつながっている。グレーゾーン金利が消費者金融を大もうけさせている。少々強引なところはあるにしろ、このような著者の主張には概ね同意できる。
ただ勤労者の1/4、2000万人が消費者金融の顧客で、多重債務者が350万人いるというのは、自分の身の回りの実感からは信じられない。これが「事実でない」というのではなく、私がそこから遠いところにいる。私は「借金=悪」という感覚が強い。住宅ローン以外で大きなお金を借りたことはないし、今後も可能な限り借金をしないで分相応に暮らしていきたい。でもそういう価値観自体が「古い」ものになり、ひとつ間違えるとそれさえを守ることができないセーフネットのない社会になってきているのだろう。

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2006/12/08

チェチェン やめられない戦争

チェチェン やめられない戦争

 読了。アンナ・ポリトコフスカヤの著作。邦訳されているのはプーチニズムとこれだけ。
 戦争の目的と背景、その中で生きるチェチェンの人々の現実、攻めているロシア側の実像などが、彼女の目と批評をとおして描かれる。
 ロシア軍部、プーチン、チェチェン側で利益を受けている層という構図が崩れないかぎりこの戦争は終わらないのだろう。それが崩れるのは、ロシア側に対する徹底的な打撃があるか、西側の圧力しかないと思う。
 ポリトコフスカヤの文章には人間と現状に対する絶望と、それではいけないという強い意志が共存している。そして、これは翻訳者の力にもよるのかもしれないけど、このような内容としては意外なほどリズムがあって美しい。

※巻末に「論考」としてアメリカの大学助教授が寄稿している「何が真実か?」という文章が秀逸。ポリトコフスカヤの文章の真実性についての捉え方と、この戦争の歴史的背景が短く分かりやすくまとまっている。これがこの本の価値をさらに高めている。

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2006/11/17

プーチニズム―報道されないロシアの現実

読了。非常に興味深い本。
2006年10月7日、モスクワの自宅のエレベーターで暗殺されたジャーナリストの著作。
この本を読んで書きたいことはすごくたくさんあるのだけど、うまく書ける気がしない。
彼女のような人こそ真のジャーナリストと思う。殺されるのが不思議でない内容だし、それが今のロシアの状況なのだろう。その危険を顧みず書く勇気を尊敬するし、殺されてしまったことを非常に残念に思う。

以下、まとまった話を書けないので備忘録としての箇条書き。

◆ロシアについて
・一度ここまでマフィアに牛耳られて腐敗、混乱した経済・政治・法制度はどうやったら元に戻るのだろう。
・石油・天然ガス開発事業「サハリン2」が環境保護を理由に事業差し止めされるという報道が10月下旬にあった。この本を読んでの推測になるが、あれも経済マフィアによる乗っ取りの色が強い。
・プーチンはロシア国内の混乱から目をそらし、自分の支持率を上げるためにチェチェンでの戦争を止められない。
・チェチェンで行われていることはジェノサイドだと思う。

◆振り返って日本について
・日本の政治、社会状況がいいとは思わないけど、ロシアよりはまし。戦後政治は否定できない。
・司法の中立性は絶対守らなくてはならない。
・公務員の給料や権利を一方的に削減したりひどい待遇にすると、汚職がはびこる。

備考:ここによるとロシアの腐敗認識指数は121位、日本は17位(世界163カ国、地域中)。

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2006/11/10

社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由

読了。少々鼻につくところはあったけど読みやすく面白かった。ただ、起業など考えていない私にとっては面白い娯楽本に過ぎない。そう思うのは「社長」、「倒産」を超えたところでの、「普遍的なもの」、「教訓になるもの」、「叙情的なもの」とかを感じられなかったからだ。お金出して買って損したな。図書館で借りればよかった。
社長失格

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2006/11/06

愛という名の病(Dr. Haggard's Disease)

愛という名の病(Dr.Haggarad's Disease)

読了。パトリック マグラア(Patrick McGrath)の作品らしく、幻想と記憶、性格の崩壊を緻密に描いている。ただ、このエンディングは理解できるにしろ読後感はあまり良いものにならない。あとは1カ月後、1年後にどのように心の中に残っているかだけど、現時点では「閉鎖病棟」より満足度は低い。
日本での彼の作品の評価はどのようなものなのだろう。寡作とはいえほとんどの作品が翻訳をされている。でも増刷になっているものはないし、入手困難なものも多い。暗く重く、陰鬱な作風だから仕方ないのか。

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2006/10/24

国家の品格

読了。品のない文章で綴られた国家の品格についての本。
著者の基本的な考え方、結論の多くには賛同する。「論理でなくだめなものはだめ」、「卑怯はいけない」とか、グローバリズムを否定し日本旧来の価値観を尊重するところなどには同意する。
しかし本全体に対する違和感がすごく強い。著者の考えの論拠や例としてあげているものが、ちゃんちゃら可笑しい内容が多い。だいたい講演でしゃべった内容をそのまま本にするのはいかがなものか。聴衆に受けるために言ったジョークがそのまま残っている。無駄なところ省けば20ページぐらいで終わってしまうんじゃないかな。そのほうが出来がいいと思う。これが70万部売れるとは、正直信じられない。
でも、こういう現状否定の強い指針が求められている世情なんだろう。みんな惑っているのだ。だから新興宗教や改革を売りにした三流政治家が受けるんだろう。

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2006/10/18

下流社会 新たな階層集団の出現

読了。眉唾だけど興味深いところもある本。それほど読書の楽しみはなかったけど…。
この本で言うような「下流層」が生まれていることは、なんとなく理解できる。ただ異論も多い。ぱっと思いついたところでは、下記。

・著者もあとがきで書いているけどサンプル数が少なすぎる。
・著者独自の推論、それも説得力の薄い推論が多い。
・都市、特に東京中心の論点、発想が中心。地方、都市と地方の関係でほとんど捉えていないこと。
・下流層が持っている鬱憤の意識、マグマだまりのような不満のエネルギー、はけ口を求める気持ち、が指摘されていない。それが、改革を旗印にした三流政治家の人気や、民族主義につながっていると思う。

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2006/10/10

ウェブ進化論 -本当の大変化はこれから始まる

読了。チョムスキーの本と違って、リズムがあるし面白いし、短時間で読み終わる。
興味深い内容だし、この本で述べられていることについて、基本的に異論があるわけではない。あとがきに書かれているように「オプティミズムを貫いた」という視点も好感が持てる。ただ悲観主義に傾きがちな私からすると、「もしかすると、そのようにはならないのではないか」と思うポイントもいくつかあった。備忘録として以下に記述。

・チープ革命は続くのか?
 確かにムーアの法則は30年以上正しかった。今後も数十年間続く可能性もある。しかし、必ず続くという保証はない。今後の社会の安定度合いにかかっていると思うのだが、そこについて私は悲観的だ。

・グーグルは悪の帝国にならないか?
 グーグルの持つ技術を国家が利用し、「1984年」のような監視社会が作り上げられる可能性はないのか。実際、欧米の検索エンジンが中国国内で自己規制を行っているという話(一部機能を中国政府の管制下に置いている?)もある。検索結果やgmailの内容をNSAに引き渡さないという保証はなにもない。

・不特定多数から薄く儲ける個人ビジネスは成立するのか?
 直の金銭のやりとりでなく、アドセンスのような広義の意味での広告代理店を通すもので、それがグーグルのような寡占企業がコントロールするようになるとすると、個人の利が薄くなり成立しなくなる可能性があるのでは?

・玉石混合から玉を、また、ネットの善を選び出す技術は発展するのか?
 これはかなり達成されると思う。しかし、そこには検閲や世論誘導が既存メディア以上に強く入ってくる可能性が高いと思う。

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2006/10/06

覇権か、生存か―アメリカの世界戦略と人類の未来

読了。ノーム・チョムスキーの世界観というか、現代国際政治の力学とアメリカの関与を著した内容。興味深い内容だった。エコ・エコノミー文明崩壊Why the Future Doesn't Need Us.とあわせて、今の自分の考え、世界観に影響を与えてくれた。
ただね、興味深くはあったけど、読み物としてはダメ。読んでいての楽しさ、読書の快楽がまったくない。似たような事象の羅列が辛い。言いたいことは伝わってくるけど、それはチョムスキーの考えを元もと受け入れる土壌のある人だけになってしまう。批判者、中間者を身内に引き入れるためには、もう少し読みやすくないといけない。でも、そういう目的の本でもないのかな。

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2006/09/20

いちごおおかみ

仕事関連でささっと読む。Web版のコンテンツを自費出版したものらしい。
絵も話もうまい。でも、少々冗長なところがあるのと、スキャンの失敗か、スクリーントーンが汚すぎる。そこがちょっと残念。

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2006/09/18

文化大革命

なんとか頑張って読了。新書判の一般向けの"正統派"文化大革命解説書。ただし、天安門事件の直後に書かれたものなので、少々古い。
文化大革命が、天安門事件の成り行きに大きな影響を与えていたこと。文化大革命時代の、国際社会の中の中国の位置。などについては興味深かったけど、あとは今ひとつでした。陳凱歌(チェン・カイコー)の本のほうがはるかに面白かった。

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2006/09/12

私の紅衛兵時代 ある映画監督の青春

私の紅衛兵時代

一気に読了。面白い。この本といい、「自壊する帝国」といい、下手な小説よりはるかに面白い。
文化大革命に一般市民がなぜ従ったのかという疑問に対する陳凱歌(チェン・カイコー)の答、「恐怖、集団的な社会から仲間はずれ、除外されることの恐怖」が要因だったというのが非常に興味深い。
この優れた作品が、講談社の依頼による書き下ろしだったということに驚くと同時に、すでに絶版、または品切れ増刷未定で、入手困難になっていることがとても嘆かわしい。

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2006/09/11

エコ・エコノミー

エコ・エコノミー

読了。「文明崩壊」の実行動指針とも言えるような本。しかし、こちらのほうが前で、2001年前後の執筆。
非常に興味深い内容だったし、読むものを行動に駆り立てる力がある。しかし、読み物としては、「文明崩壊」のほうが遙かに面白かった。それにしても、だね。いくら著名人とは言え、レスター・ブラウンの写真を表1全面に出すのは如何なものか。
(つづく)

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2006/08/09

自壊する帝国

自壊する帝国

国家の罠』の佐藤優の新作。
図書館で借りようと思っていたが、結局買ってしまった。締切(返却期間)なしだと、読むのに時間かかるだろうな。

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2006/07/19

うつうつひでお日記

昨年、失踪日記が70万部の大ヒットになった吾妻ひでおの新作。出版社は違うが、失踪日記を強く意識したカバーの色、キャッチコピー。その上、書名より著者名のほうが格段に大きい扱い。柳の下のドジョウ狙い見えみえの商売。内容は、、、なんてことのない日常の連続だけど、そこそこ面白い。次は失踪日記の続編らしいが、まったく執筆が進んでいないらしい。トホホ。
うつうつひでお日記

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2006/06/16

Why the Future Doesn't Need Us.

アマゾンの中古本市場(マーケットプレイス)で、「マトリックス完全分析」を購入。
実は、マトリックスは1本も観ていない。ウイリアム・ギブソン、P・K・ディックの流れをくむサイバーパンクっぽいところは気になったが、あまりにメジャーだったのでなんとなく回避してしまった。
それなのになぜ買ったのかというと、この本にビル・ジョイ(Bill Joy)の文章(論文?)、「なぜ未来はわれわれを必要としないのか?」(Why the Future Doesn't Need Us.)の全文訳が収録されているからだ。

元はHotWiredに2000年4月に掲載され記事。ロボット、遺伝子工学、ナノテクノロジーの発達が、自己増殖型の、ロボット、人工生物、ナノ機械を生み出し、人類を破滅の危機に陥れるという警鐘を柱としている。今の私にとって、これは非常に説得力をもつ内容だ。

以前は、不完全ながらも日本語訳がWebにあったのだが、それが消えてしまって困っていた。それが、こんなかたちでこんな本に入っているとは…。そう、この元記事の存在を教えてくれた同僚に感謝!


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2006/05/25

Pink/岡崎京子

ネタがないのでアマゾンで買った本の写真。でも、買った本、すべて紹介しているわけでもないのだけど…。

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2006/04/26

セックスはなぜ楽しいか

引き続いて、本日からジャレド・ダイヤモンド、第3弾。だんだん過去の作品に遡る。
うーん、まだページを開いていないけど、これを地下鉄の中で開くのにはちょっと躊躇するタイトル。まぁでも、気にせず読むだろう。

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2006/04/25

銃・病原菌・鉄

文明崩壊のジャレド・ダイヤモンドの旧作。これまた、上下巻で読了まで3週間強かかる。長すぎ。
ピューリッツァー賞ノンフィクション部門受賞作らしい。面白かったけど、文明崩壊と違って知的興味系の題材なので、"楽しんだ"という感じが強いかな。

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2006/03/30

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (下)
(←写真をクリックするとアマゾンの該当ページに飛びます)

図書館で借りて読了。
読みやすいし、非常に面白く、興味深い内容だった。
自分が考えているところに近い…、というより、漠然と考えていたことをしっかりと論じてくれている。さらに今まで知らなかったこと、気付かなかった多くのことを教えてくれた。

ただこれは、自然科学書とか客観的なルポルタージュとかではないね。崩壊に向かっている現代社会の姿を著者が憂い、解決策をポジティブに提示している思想書だ。
これを読んで思うのは、今後の世界のキーワードは、「環境破壊」、「人口増加」、「食糧生産」、「水資源」、「エネルギー消費」、「一人当たりの環境侵害量の推移」あたりだと思う。これらは相互に関係している。

それにしても読み終わるまで3週間もかかった。読書力の低下と、自転車と仕事で時間がなくなっていることの相乗効果なのだが、ちとまずい。
ただ、自分で買わずに図書館で借りたのは正解。返却日という締め切りがあるので、読むことができた。買っていたら、「積読」になっていたに違いない。

----------以下備忘録-----------

イースター島、古代マヤ文明、グリーンランドのノルウェー人居住地、アナサジ族、破滅し崩壊した文明の原因について紹介している。
崩壊には、「環境破壊」、「気候変動」、「敵対する他集団の存在」、「援助・協力関係にある他集団の喪失」、「危機に対する社会の姿勢」、これら5つのファクターが絡み合っている。
過去の崩壊事例だけではなく、現在の中国、ドミニカ・ハイチ、オーストラリア、ルワンダなどの例も紹介している。また、崩壊の危機を乗り越えた例や、今ある危機を乗り越えるための方向性も示している。

著者がグループ分けをした現在の深刻な12の環境問題は、(1)自然の生息環境の破壊、(2)魚介資源の乱獲による枯渇、(3)種の多様性の喪失、(4)土壌被害、(5)化石燃料の枯渇、(6)水資源の枯渇、(7)光合成の限界値、(8)毒性化合物の生成、(9)"外来種"による被害、(10)温室効果ガスの影響、(11)人口増加、(12)一人当たり環境侵害量の増大。
これらすべてが解決される必要があり、このうち一つでも解決されないと大きな被害が発生すると論じている。

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2006/03/29

スタニスワフ・レム死去

昔好きだったSF作家、レムが死去。
「ソラリスの陽のもとへ」、「砂漠の惑星」、「エデン」、(SFではないけど)「枯草熱」とか、どれも好きな作品だったな。
最近は、SFだけでなく、読書全般から遠ざかっている感じ。レムも遠い記憶の中か。
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http://www.asahi.com/obituaries/update/0328/001.htmlからの引用(2006.3.29)
「惑星ソラリス」原作者 スタニスワフ・レムさん死去
2006年03月28日00時50分
 スタニスワフ・レムさん(ポーランドのSF作家)27日、ポーランドのクラクフで死去、84歳。秘書が明らかにした。タルコフスキー監督の映画「惑星ソラリス」の原作となった「ソラリスの陽のもとに」の作者として知られる。現代で最も著名なSF作家の一人で、作品は40以上の言語に訳された。(AP)

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2006/03/03

清原なつの、Sade購入

アマゾンで、清原なつのの比較的近年の作品「千利休」と、Sadeのだいぶ前のサードアルバムを購入。
清原なつのは、アマゾンで調べると、まだまだ読んでない作品がありそう。今後少しずつ揃えなくては。
Sadeは、なぜ今まで家になかったのかが良く分からない。ライブDVDではおなじみの曲が何曲も入っている。ただ、ファースト、セカンドアルバムのほうが好きかな。来週には4thアルバムも到着する予定。
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2006/01/06

地獄の黙示録

アマゾンで、立花隆の「解読 地獄の黙示録」を買った。読もうとしたら、なんと「完全版」についての解説だった。映画館でも観たし、テレビでも観た。LDも持っているが、すべて「オリジナル版」だ。ということで、オークションで「地獄の黙示録 特別完全版」を入手。オリジナル版よりも49分も長く、202分。
この映画、ほんとうに素晴らしく、"傑作に近い作品"だと思う。ただし、もっとも重要な最後の30分がクズだ。それが完全版でどう変わるのか、立花隆の解釈がどうなのか、楽しみである。
ただ、ちょっと忙しいのでいつ観ることができるか。ということは、いつ本を読み始めることができるのだろう…。
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2005/05/01

Lou Reedと岡崎京子購入

Amazonで、Lou Reedと岡崎京子の作品を購入。Lou Reedは、ここで紹介した2003年の『NYC MAN TOUR』のCD化だと思う。ただし、曲目などは私が行った時と少し違う。岡崎京子はこの前の『ヘルタースケルター』があまりにもすごかったので…。

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2005/04/09

借り物

仕事関連の友人から借りたCDと書籍。クラフトワークは20年ほど前のテクノブームの頃、「アウトバーン」とかの曲が格好よかったな~。このCDも悪くないけどTDFらしさというのは、それほど感じはない。「国家の罠」のほうは、鈴木宗男関係で逮捕された元外交官の本。まだ読んでいないので…。
借り物

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2005/04/03

アトランティック・レコード物語

『アトランティック・レコード物語』を読了。もう書店では手に入らず、図書館で借りて読んだ。
レイ・チャールズの映画の中で、アトランティック・レコードへの移籍を勧誘されるシーンがある。場末のホテルの一室のレイを訪ねて勧誘する男が、禿げのトルコ人という異色のキャラクターだった。
映画の中では、レイ・チャールズがアトランティックから出す最初のレコードの曲まで提供していた。レコーディングにもずっと付き添っていたし、プロデューサーかなと思っていたが、さにあらず。
帰宅後調べてみると、禿のトルコ人、アーメット・アーティガン(Ahmet Ertegun)こそが、アトランティック・レコードの創立者でSoul、R&B、白人ロックにおける巨人と言える存在だった。
アトランティック・レコードの主なミュージシャンをほんのわずかだけリストアップする。

ルース・ブラウン
ベン・E・キング
ドリフターズ
ジョー・ターナー
ボビー・ダーリン
レイ・チャールズ
アレサ・フランクリン
バッファロー・スプリングフィールド
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング
クリーム
ブラインド・フェイス
レッド・ツェッペリン(!)
ローリング・ストーンズ
イエス
フォリナー

こんなんでもまだほんの一端。配下のレーベルまで加えるととんでもないスーパースター、スーパーグループのオンパレード。簡潔にまとめてあるこちらのサイトを読むとその規模の凄さがわかる。

本の内容自体は、面白くはあったけど、ネルソン・ジョージの『モータウン・ミュージック』よりは若干落ちるかな。
モータウンのほうは、ベリー・ゴーディーJrからインタビューを拒否されていて、批判的な話や普通なら紹介できない裏話も多かった気がするが、こちらはアーメット・アーティガンお墨付きの公式本の色が強い。この両方の本ともに訳者は林田ひめじ氏で、そつなく読みやすい仕上がりになっている。

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2005/04/01

またまた買ってしまった

『Atlantic Gold』。現在アトランティック・レコードの歴史本を読んでいるのだが、その一環で購入。CD3枚組、3662円でなんと75曲入りとお得感十分。ただし、Soul(R&B)時代の曲のみ。これでロック時代のものが加わると大変なことになってしまう。恐るべきレーベルだ。
岡崎京子の『ヘルタースケルター』。しゅうさんのblogで岡崎京子の話が出ていて読みたくなり購入。
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ここのところ少し買いすぎ。まだDVD1枚が送られてくるが、これでしばらく購入はお休みにする。

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2005/03/30

Amazonより

Eurythmicsの『Greatest Hits』DVD。CDのベストにしようかと悩んだけど、ビデオクリップのこちらにした。音質が今ひとつかも。
Velvet Undergroundの『Live at Max's Kansas City』。 Deluxe Editionということで、今まで聴いたことのないテイクがたくさん(のはず)。
『「国家破産」以後の世界』。いわゆる国家財政破綻についての危機感を煽るたぐいの本。トンデモ本の要素十分だけど、現在の国や地方自治体の借金を考えると、一分の真実はあると思っている。
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2005/03/26

読了:評伝 山中貞雄

『評伝 山中貞雄 若き映画監督の肖像』を読み終わる。450頁の労作。もう現存しない映画の描写、戦前の映画制作現場の熱気、その中で素晴らしい映画を撮り、そして本当の力を発揮しきることなく28歳で戦病死した映画監督の姿を見事に伝えている。最近、DVDで観た『丹下左膳余話 百万両の壺』は、自分のなかでのベスト10に入る映画になると思う。黒澤明の一つ年上の映画人の67年前の死が、今とても惜しく悲しく感じられる。
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2005/03/24

第2便到着

ピート・タウンゼントのLifehouse Element。フルバージョンのLifehouseアルバムはCD7~8枚(?)構成らしいけど、こちらはCD1枚。ただ、フルバージョンが簡単に手に入るなら買ってしまうかもしれない。
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吾妻ひでおの『やけくそ天使』、文庫で全3巻。1巻の途中まで読んだけど、今ひとつの出来。昔は好きだったのだけど…。
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第3便(!)は、おそらく来週到着予定。

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2005/03/23

DVD、書籍を一気買い

先週末、酔った勢いでDVD、本をアマゾンで一気買い。
最近はランスの恋人として有名なシェリル・クロウの『C'mon America 2003』、『Rockin the Globe Live』、ユーリズミックスの『Peacetour』。安いリージョンフリーの米国版なので、3枚合わせても6000円弱。今週末だけで観終わることができるだろうか。
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本のほうは、西原理恵子のマンガ2冊、『はれた日は学校をやすんで』、『上京ものがたり』。『はれた日は~』のほうは、西原にしては今ひとつの出来かな。
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実は、ここで紹介した以外にまだ到着していないものまである。

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2005/03/06

失踪日記

少年チャンピオンとかに、「ふたりと5人」とか「みだれモコ」とか「やけくそ天使」とかを連載していたギャグマンガ家。「やけくそ天使」とか「みだれモコ」とか好きだったな。
失踪、ホームレス化、ガス配管工生活、アル中入院と、80年代末からの破天荒な生活が描かれている。笑えるところはそれほど多くなかったけど(一箇所だけ大笑いしたが)、非常に面白い読み物だった。ぜひ続編を出してほしい。
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2005/01/29

読了

HDD&DVDビデオレコーダーのマニュアルをなんと1ヶ月もかかって、いやいやながらも読破。2冊で338ページ。高機能だから仕方がないところはあるけど、「なんじゃこりゃ、バカにしているのか」のぶ厚さ。果たしてどれくらい頭の中に残っているだろうか。
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2004/12/17

書籍:しめ飾り

自転車業界の有名人、上阪卓郎氏の小説をamazonで購入。自費系の出版社のためか、注文から到着まで3週間かかる。上阪氏のサイトはこちら
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2004/12/16

読了

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2004/12/15

書籍:キャッシュカードがあぶない

キャッシュカードがあぶない
柳田 邦男 著
定価(税込)1,000 円/120ページ/四六判/発行2004年12月15日
ISBN4-16-366720-2

文藝春秋からスキミング被害の本が発行された模様。買って読んでみようかな。

http://www.bunshun.co.jp/book_db/html/3/66/72/4163667202.shtml
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163667202/qid%3D1103071278/249-0325231-5318748

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