カテゴリー「読書」の105件の記事

2013/03/05

チャーズ 中国建国の残火

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 『チャーズ 中国建国の残火』を読了。
 『中国動漫新人類 -日本のアニメと漫画が中国を動かす-』が面白く、その後、日経ビジネスの中国国盗り物語の秀逸な中国分析も良く読むようになった。そこでこの著者が、女性、物理学者だったことを知りかなり驚いた。
 中国国盗り物語の最近の記事に紹介されていたのがこの本。

 すごい内容。戦争、無政府状態、思想を基にしたジェノサイドの恐ろしさを再認識し、好戦的な気持ちが萎える。
 とにかく壮絶の一言。著者が幼少の時期の話なので、記憶のすり替えや美化などもあるだろうが、それを大幅に差し引いたとしてもそこで起こったもろもろのことは、十二分衝撃的かつ興味深いものだ。それはチャーズだけでなく、その後の天津での体験も含めて…。そして、著者の生き様、現在の中国分析に至る流れとそれを可能にした人脈にも納得がいった。
 全体として見てもすばらしい本だと思うけれど、、、チャーズの箇所はあまりにも凄惨で、人にはちょっとお勧めしきれない。

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2012/11/19

Kindle Paperwhite 3G到着

  

 発売開始30分後に気付いてすぐ注文したので、最初の出荷ロットで到着。
 まだまだ手探り状態だけど、Koboよりははるかにインタフェースが良い。アマゾンのサイトへの接続、そちらのインタフェースも良くて、端末(Kindle)だけで完結できそう。ただ、読みやすいとはいえ、このサイズではそれなりの制限がある。ショックだったのは、Kindle for PCが日本国内では、(現時点では)使えないこと。

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2012/09/05

読んでみようと思う本

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 10月公開のこの映画の前売り券を、御木さんに安く分けていただく。
 私の職場近くまでもってきてもらい受け渡しついでに、軽く一杯、、、のつもりが杯を重ね、映画の話、原発の話、政治の話などで盛り上がる。
 で、御木さんがもっていた本がこちら。なかなか面白そうなので、近々読んでみたい。

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2012/07/20

Kobo入手

Kobo入手
楽天(ブックス)から昨日注文したブツが午前中に届く。

Kobo入手
中身はKobo Touch。4色あるうちのブラックを選ぶ。

Kobo入手
セットアップはPCにインストールしたKobo Desktop経由で行うのだが、社内ネットワークからは接続できず困る。
結局、このためにわざわざIS03にテザリング機能を追加し、IS03からのネットワーク接続でセットアップする。ただ、端末の機能更新(ファームのアップデート?)があり、無茶苦茶時間がかかる(試行錯誤を含めて、使えるようになるまで4時間!)。もしテザリングに追加課金されたらどうなるのだろう(一応大丈夫そうだけど…)。
社内ネットワークからうまくいかない原因は不明だけど、プロキシーのせいか、ファイヤーウォールで(ポートとかコマンドが)ブロックされているためなのか???(追記:7/23朝の時点では、社内ネットワークプロキシー経由でつながるようになっていました。システム側が対応したのか、混雑が原因だったのかは分かりません)

Kobo入手
以前手に入れたkindleと並べてみる。さすが3年の進歩という感じで、E-Inkのコントラストとかはかなり改善している。
本も一冊購入(これの原作)。実際の使用感などは、これから…。

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2009/10/21

Amazon Kindle到着

  

 国際版発売(日本からの購入可能アナウンス)と同時に注文したAmazon Kindleが本日夕到着。
 到着時は3枚目の写真の状態。電源は入っていないし、シールを貼っているわけでもない。一度表示したらずっと表示し続けるE Inkの特性。以下、2時間ほどいじっての印象(まだ間違い・勘違いも多いと思いはず)。

  • 送られてきたパッケージは小さいし、説明書は薄い。付属品も充電ケーブル兼用のUSBケーブルだけ。これで279ドルだから利益率高そう。
  • 持ってみて重くは感じない。厚めの文庫本+α程度か。大きさはA5判ぐらいだけどディスプレイは文庫本サイズぐらい。ディスプレイの視認性は良い。さすがE Ink。画面を切り替えるときのちらつき(一瞬の反転?)が気になるけれど慣れるかな。
  • 操作性は良くも悪くもない。直観的に使うことができる点は◎だが、ボタンの位置は△、操作体系で少し戸惑うところもある。
  • (一冊しか調べていないが)数式などの表示は良くない。ビットマップの図として表示されているように思える。
  • アメリカAmazonで購入したときのアカウント情報が最初から入力されている(変更可能)。クレジットカードとの関連付けがされているので、特に設定をすることなくAmazon Kindle Storeで電子書籍類を購入できる。
  • Amazonへの接続は本体に内蔵されている(3G網との?)接続機能を使っている。これも設定不要。どこのキャリアを使っているのかは不明。説明書にすべて目を通したわけではないけれど、接続自体には課金されない(みたい)。
  • USB経由でPCにつないでみると、外部ディスクとして認識される。容量は1.5GB程度。documentフォルダにPDFファイルをコピーしてみたが、Kindleからはファイルの存在も確認できない(Kindle DXの場合、この方法でPDFを読めるらしい)。このため日本語文書を読めるかは不明(基本は読めないはずだが、フォント組み込みのPDFならば読める可能性はあるか?)。

 とにかくお手軽な端末という感じ。Amazonで紙の本を買う場合、入手まで1日はかかるけれど、KindleであればBuyボタンを押したらすぐ手元で読める。紙の本より安いし、見やすいこともあるので、魅力的なコンテンツがあれば日本でも普及すると思う。要はコンテンツ供給元の考え方、それらとAmazonとの関係、ビジネスモデル次第か。

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2009/08/22

ブックオフで本を売る


収納スペースがないので、初めてブックオフで本を20冊ほど売ってみる。
ブックオフ自体に入ることもまれ。二束三文で売られている人気のない本の山、群がる客を見て、「あふれる情報」、「浪費される情報」、「無価値・無意味な印刷物」、「古本流通による新刊の死」、「大日本印刷、大手出版社は大株主になって何をする気なのか」などなど、いろいろなことを考えてしまう。
買い取り金額は、新刊で買った値段の20分の1ぐらいか。本を運ぶ人件費にもならない。でも使えるものを捨てるよりはまし。

【GPS情報】
http://walk.eznavi.jp/map/?datum=0&unit=1&lat=%2b35.81627&lon=%2b139.66431&fm=0

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2009/04/13

カラシニコフⅠⅡ

カラシニコフⅠⅡ
 アフリカや中南米、世界各地の紛争地帯で使われる自動小銃「カラシニコフ」について、多様な側面から取り上げた松本仁一の労作。カラシニコフが安価で高性能なこと。カラシニコフが紛争地帯で普通の人々を迫害するのに使われる状況、国家レベルでの密輸密売など、カラシニコフを鏡として世界の「今」を映し出している(ただしその「今」は取材時なので数年前だが)。
 原子爆弾やロケット技術は、20世紀後半の軍事的な力関係を大きく変えた。原子爆弾、弾道ミサイルは目立つが、ロシアの木訥とした一人の技術者が作り上げたカラシニコフがなければ、世界はまた大きく違うかたちになっていたに違いない。この本を読むと、それぐらいインパクトのある兵器だったことが理解できる。
 この手の小火器は、対人地雷やクラスター爆弾と同じく問題視され、規制の対象となっている。数十年間、戦争で使われていない核兵器と違って、日々人々の命を奪っているのだから当然だろう。カラシニコフはその代表選手と言える。「人類史上もっとも人を殺した兵器」、「小さな大量破壊兵器」とまで呼ばれているようだ。
 しかし、砂漠でも熱帯雨林でも極寒の地でも、故障もせず、簡単に扱えて部品数も少なく、低コストで作れる。その素晴らしい設計と、その設計者にはある種の尊敬の念を抱かずにはいられない。芸術的なレベルと言えるような設計によって作られたある種の作品と言える銃。その持つ美しさと同時に、それがもたらす破滅的な結果との対比に唸ってしまう。

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2009/03/30

この世でいちばん大事な「カネ」の話


ポジティブシンキングで破滅的な境遇から脱却してきた著者の思想信条を著したもの。漢字にはルビが振ってあり、中学生以上が対象のようだけど、内容的に読むのは大人だろうな。
貧困、家庭の問題、困窮の学生生活、アルバイト、麻雀での大損、東南アジアを旅して見る貧困、すべてが本人の実経験に裏打ちされている。貧困・困窮・家庭不和の再生産から抜け出した勝者の体験談ではあるが、それを普遍性のあるところまで昇華している。素晴らしい内容だし、読み物としてもとても面白い。強くお勧めできる一冊。

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2009/02/09

トヨタの闇

 効率の良さ、国際的な競争力の強さ、格好良い商品群を生み出す世界のトヨタの労働環境の実情を紹介した書籍。この本で述べているようにトヨタの広告費の巨大さにより、トヨタ批判が生まれにくいマスコミ・出版環境にあるのは確かだ。そのような中、このような本が世に出ることの意義はある。
 ただ、批判することがタブーな会社、業界はトヨタだけではない。エネルギー産業、税務署関連、宗教関連、皇室関連など、いろいろなところにタブーや自己規制はある。本で紹介された内容もたしかに過酷と思えるところはあるが、この手の労働環境、御用組合以外の組合活動潰し、企業内社会に順応させるための洗脳などは他でも良く聞く話でもある。
 そうは言ってもね、(繰り返しになるが)最大級のタブーであったトヨタの例として著されていることは大きい。

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2009/02/03

アフリカ苦悩する大陸


 アフリカの現状をレポートした労作。市井に生きる人々の取材と同時に、社会、経済、国際関係などを包括的に捉えている。この包括的な捉え方は、松本仁一よりうまい。著者は、日本、韓国でも生活し取材をしてきた人のようで、西欧だけでなく、アジアの成長国との対比にも説得力がある。
 汚職、治安の悪化、部族主義と国家意識の欠如、教育の欠如、エイズをはじめとする衛生問題、経済停滞、、、ここで紹介されているアフリカの国々の状況はとてつもなく厳しい。しかし、著者は諦めておらず、その中の光明、進むべき姿を示唆しており、共感を感じられる。そう、アフリカやアジアの劣悪な労働条件を西欧のメディアやNGOが咎めて工場などを引き上げることが、その国の人々のために必ずしもなっていないことなどは目から鱗だった。それ以外にも重要な情報が山積み。図書館で借りた本だが、自分で買い直そうかと思う。

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