グッドバイ
太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」をモチーフにした演劇。シナリオ的には締めがちょっとだけ弱い気もするけど、演技陣が巧くて良い芝居だった。
とにかく蒼井優につきる。登場して数分間口をきかず、喋ったときの河内弁とはすっぱな仕草。それと普通のときの落差がすごい。サド公爵夫人のときも周りの芸達者な女優に一歩もひけをとらないと感じたけど、この舞台では独擅場。凄かった。もう大女優の域だね。それにしても痩せててガリガリ。
他の面々も決して悪くない。段田安則、高橋克実、柄本佑も手堅い演技。おでんの屋台の店主を演じた半海一晃も目立っていた。山崎ハコはそれなり。
そう、高橋克実が他人のおでんの皿から具を奪って食べる際、床(舞台)に落としてしまったおでんの具を一瞬見つめて躊躇した後、拾って食べたアドリブに劇場中が大受け、私も笑い転げたよ。
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