Rite Time / Can
Canとその関連アルバム収集の(さしあたって?)最後を飾るのは、Rite Time。Can (Inner Space) の10年後の1989のリリース。ただしこの本によれば、1986年に録音されて、1988年にミックスダウンされて、1989年に発売になったとのこと。
CD時代のリリースだからLPの流通量も少ないようで、eBayにはまったく出品されない。いろいろ探していたらgemmという中古音楽の一大Web市場の存在を知り、そこにイギリスから出品されていた盤質良好(mint)のものを入手。で、到着したものはノイズだらけ。でもノイズの原因は汚れのようだったので、いつものように洗ったら、あら新品同様レベルまで盤質向上でホッとする。
このアルバムには初代ボーカルのマルコム・ムーニーが参加している。以前からCDは持っていて、良く聴いていたし、気に入っていたのだけど、レコードで聴き直したら粗が目立つ。マルコム・ムーニーには以前のパワーがなく、素人臭さが目立つ。全体には洗練されたアレンジは感じるけど、Canらしい独特の癖も少ない気がする。とは言っても、Can (Inner Space) よりは、はるかに良い出来なのだが…。
この後のCanとしての活動は、ヴィム・ヴェンダースの「夢の涯てまでも (Until the End of the World)」に提供した1曲だけなのかな。まあ最後飾るアルバムとしては、なんとなく収まりの良いサヨナラ感は感じる。
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