映画:神々と男たち/4月の涙
キネカ大森には今まで来たことがなかった。
神々と男たち ★★★☆☆
1990年代半ば、アルジェリアの修道院。テロの恐怖に怯えながらも、自分たちの信念、信仰のために居残り続ける修道士たちの物語。殉教への強い予感に充ち満ちたままストーリーは進んで行く。
とても丁寧に作られた作品。シナリオ、映像、演技ともに優れていると思う。しかし、キリスト教者のための映画。私は対象ではないため、根本的なところでは響いて来なかった。
4月の涙 ★★★☆☆
これまた良く出来た作品。フィンランド内戦での戦争末期が部隊。冒頭の白衛軍兵士たちの赤衛軍女性兵士捕虜たちにへの集団暴行などの描写は、史実だったのだろうと思わせる。そういう点でリアリスティックな世界観の映画。
主人公二人のうちどちらかは死ぬのかと思っていたが、予想したのとは違った。でも二人と子供が皆ハッピーな終わり方では映画としては失敗なので仕方ないかな。良い映画とは思うのだが、こんな風に一歩引いて醒めた見方をしてしまうというのは、映画に入れ込めなかった証拠。
この作品はデジタル上映だった。枯れた木々を見上げるとき、細かな枝の動きに不自然さ(ブロックノイズ?)が出ていたが、他はあまり気にならなかった。ただ、色味がセピアというか黄土色がかった感じ。これはこの作品の色付けなのかな。他で観たデジタル上映でも似た印象を感じたことがある。
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