映画:津軽百年食堂/まほろ駅前多田便利軒
津軽百年食堂 ★★☆☆☆
うーん、なんと言ったらいいのだろう。うまく表現できないが"切れ"のない作品。シナリオ、演出、カメラすべてが陳腐、ダサい感じ。俳優陣もうまく使い切れていない。祖母の小さい時代の話との切り替えも、ゴッドファーザーPART IIの洗練さの足下にも及ばない。大森一樹は、「暗くなるまで待てない!」とか「ヒポクラテスたち」とか好きだったのだけど、鈍してしまったのか…。
まほろ駅前多田便利軒 ★★★★☆
いやいや面白い。テンポもいいし、主演二人の良さが引き立つ。特に松田龍平。彼の映画を観るのは4本目だ(と思う)が、これが一番。父松田優作とは異なる、そして父を越える存在感を感じる。その松田優作が「太陽にほえろ」の中で殉職するシーンの「なんじゃこりゃぁ」を瑛太に言わせて、龍平が「なにそれ、ぜんぜん似てないよ」って返すシーンに大爆笑。「小指の想い出」を歌うシーンも受けるし、展開の端々にちょっとしたアクセントを入れているところも秀逸。残念なのはラスト。あまりにも不自然で唐突な再会。
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