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2011/06/10

ベッジ・パードン

ベッジ・パードン

 先日の『国民の映画』は外れだったが、こちらは平均以上の出来。笑いのツボをしっかりと押さえ、退屈させない展開のシナリオと演出。そしてそれにしっかりと応えた深津絵里と浅野和之の演技が、この芝居を支えている。野村萬斎も大泉洋も好演。
 浅野が変幻自在にいくつもの役を演じ分けるところが大受け。その多役を「皆同じ顔に見える」とシナリオ内に取り込むところも巧い。大泉演じるソータロウの裏切りも展開としては良いのだが、事前にそれをグリムズビーの口から暗示させるのはどうなのだろう。
 良い芝居ではあるが不満も残る。最大の欠点はエンディング。なんでダラダラと引き延ばし、取って付けたような後日談を続けるのか。アニーが消えたあたりで、すぱっと終わらせれば良いのに。そのあたりから後ろはまったくの蛇足。最後の漱石姿のポーズも陳腐すぎる。これは一緒に観た相方も同意見。
 まあ、そうは言ってもそこそこ以上のシナリオと、締まった演技で楽しめた3時間だった。この芝居、7月末まで2ヶ月近く続く。比較的売れっ子かつ芸達者で引く手あまたの役者たちを使っているけど、皆他の仕事断っているのだろう。出る側にとっても魅力ある脚本家、芝居なんだね。

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