映画:ペルシャ猫を誰も知らない/闇の列車、光の旅
仕事帰りにギンレイホールに。仕事帰りの映画館は久しぶり。
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ペルシャ猫を誰も知らない ★★★★☆
真の意味でロックスピリッツ溢れる映画。
ロックを演奏することが禁止されてるイラン・テヘラン。そこで必死にもコンサートを開き、海外に出ていこうともがき苦しむ若者たち。今の日本でもロックミュージシャンとして生活していくことは難しい。でもこの映画のテヘランの若者のように逮捕されたりはしない。それでも自分たちの道を信じ、演奏し、表現し続けていく姿に打たれる。
撮影は手持ちが多い。粗い絵作り、1つのカメラで撮り続けるところ、通常の劇映画のカット切り替えを無視したような作りのためか、ドキュメンタリーのように感じられる。それが監督の狙いだったのだろう。
ただ彼らの音楽にはそれほど感動しない。オリジナリティを感じるもの、オリジナリティはなくともそれを超える演奏力を感じるものが少なかった。そのなかでは、子どもたちの前で男が一人でギター一本だけで歌うのと、畑で民族音楽風にアレンジされた曲は良かった。
闇の列車、光の旅 ★★★★☆
中南米からアメリカを目指す不法移民、メキシコのギャング団。新聞やテレビニュースでは知っていることでも、生身の人間が演じる感情移入できる物語で、それを見せつけられるとまったく感じ方、捉え方が違ってくる。これこそ映画の持つ力なのだと思う。
俳優の持つ魅力、演技、演出、話の締め方、どれをとっても文句のつけようがない。ただ、素晴らしい映画ではあるが、抜いたところがない。90分以上のあいだずっと緊張を強いられる。もう少しためがあっても良かったと思う。
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