映画:わが青春に悔なし
★★★☆☆
北千住のシネマブルースタジオの黒澤明 生誕100年記念特集に。これも未見の『わが青春に悔なし』。書いてて気づいたが、「悔い」は「い」を送らない表記。
とにかく、これで残りは『一番美しく』と『続・姿三四郎』の2本だけ。
映像的はそつないのだが、話はいまひとつ。活動家の野毛が殺され、彼の妻であることが彼女のアイデンティティになることは分かるが、だからと言って野毛の生家に押しかけ、そこで差別に負けず生き抜くという展開が、50年以上経った今観ると受け入れがたい。農村での苦労は丹念に描かれ、原節子もそこそこ好演しているのだが…。全体を通してみても、原節子の良さを小津ほどは引き出していない。黒澤映画で女性が主人公の作品は少ない。『乱』での原田美枝子を除き、女性を描き成功していることも少ない気がする。女性を描くのが苦手だったのか…。
そう、野毛が死んだことを聞かされた後のシーンで原節子は白いセーターの下にブラジャーを付けていないのか、乳首のでっぱりが見えて気になってしまう。また、今の基準なら小太りに近いし、垂れ乳であることに気づく(嗚呼、こんなこと書いて情けなし)。
【GPS情報】
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