映画:姿三四郎
シネマブルースタジオの黒澤明特集。生誕100周年としての最後のイベントなのかな。ここで未見の4作品を観る予定。まずは姿三四郎。
本日の入りは8人。こことしては多め。
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★★★☆☆
1943年、黒澤明の初監督作品。
冒頭に、戦時中の検閲で切られたところがあり、戦後復元しようとしたがネガが失われたためできなかったという旨の(昭和27年の)断り書きの字幕が入る。確かに先生が三四郎を諭すところ、小夜との神社での邂逅、その他で一部切られたと思われるような箇所が見受けられる。
映像的には見応えがある。柔道の試合の立ち回り、合成などを使わず試合の圧倒的な結末を見せるところ、神社の階段でのカメラワーク。カメラのアングル、カットの切り替えの妙を感じる。ただ、この時代のフィルムの質のためか、粒子の粗さ、階調の低さ、音質の悪さが目立つ。特に一部のセリフが聞き取れないのが残念。
話としてはストレートな展開だが、80分という短さもあり粗は目立たない。内容的には戦時中の作品ということをあまり感じさせない。
【GPS情報】
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