フィルムスキャナーをやっと使い始める
昨年春、品切れ直前に駆け込み購入したNikon SUPER COOLSCAN 5000 ED。どうしても必要なことがあり1回だけ使ったが、以前のパソコンやディスプレイでは力不足。元箱に入れたままだった。
先日、パソコンとディスプレイを更新したので本格稼働させるべく、いろいろと努力と試行錯誤の最中。
いくつかお試しでスキャンしたのだけど、DPE屋さんでのスキャンとかなり画質が違う。
【1】DPE店(カメラ太陽堂本店)でのスキャニング(フジカラーCD) 1840 x 1232ピクセル
※Exif情報によるとスキャナーは、Fujifilm SP-2000。
【2】Nikon SUPER COOLSCAN 5000 EDでのスキャニング(初期設定状態) 5654 x 3691ピクセル
※【2】、【3】とも16ビット、Adobe RGBでスキャンしTIFF形式で保存。その後、Photoshop ElementでJPEG変換。
DPE店独自の設定もあるだろうから、フジカラーCDとの差が必ずこうなるというものではない。しかし、そうだとしても、
- DPE店でのスキャニングでは、コントラストと彩度がかなり高め。
- スキャニング範囲は、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 EDのほうが広い。DPE店のスキャンは右側の切れが激しい。
という大きな差がある。
この写真、お気に入りなのだが、DPE店でスキャンした写真の色合いに慣れてしまった。
ということで、Nikon SUPER COOLSCAN 5000 EDのスキャン時の設定をいろいろといじって、DPE店と近くなるようにスキャンした画像が下。これくらいまで近づけるのに30分以上かかる。
【3】Nikon SUPER COOLSCAN 5000 EDでのスキャニング(設定変更後) 5654 x 3691ピクセル
※スキャナー付属のソフト(Nikon Scan)で、トーンカーブ、明るさ、コントラスト、色合いなどを調整後スキャン。
今回スキャンしたのは、比較的高めのカラーネガフィルム(フジカラーPro 400 (PN400N))。
これをスキャンしていて気づいたことがいくつか。
- ネガフィルムはポジフィルムと違って基準となるオリジナルがない。ポジの場合、ライトボックスで現物を見ながら色味を合わせられる。
- ネガフィルムはラティチュードが驚くほど広い。暗いところから明るいところまでしっかり写る。スキャナーもそれを引き出す力がある。
- スキャン時の設定次第で、できあがったときのイメージを大きく変更(修正)できる。
- ただし、【3】の例ぐらいまで修正すると、ノイズ、偽色が目立つ。
- 横5500ピクセル以上と驚くほど高精細。計算上は2000万画素のデジカメと同等。ただし実質的な解像度は2000万画素級のデジカメのほうが上か?
- 上記のサイズで16ビット、Adobe RGB、TIFF形式で保存すると、1枚120Mバイト。容量的にはどうにかなるけれど、読み込み時間の長さ、画像処理負荷の高さなどで悩みそう。
ラティチュードの広さと加工の自由度は、とても興味深い。時間をかけて試せば、いろいろなアウトプットが得られるので、設定遊びにはまってしまいそうだ。
今後もカラーネガについては、DPE店でのスキャンは続ける予定だ。そのスキャン結果からめぼしい写真を絞り込み、それを自分で再スキャンしようと考えている。ただ、絞り込んだ写真だけとは言っても、かなりの時間がかかるのは間違いない。もはや、こんなアナログ、アナクロの時間食い遊びに熱中している暇はないのだが…。
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