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2010/07/08

映画:性犯罪/噴出祈願 15歳の売春婦

映画:性犯罪/噴出祈願 15歳の売春婦

性犯罪
 1967年作。若松孝二監督、出口出脚本(足立正生・沖島勲)。若松・足立作品に吉澤健が出た最初の作品。吉澤健が状況劇場所属とクレジットされていたことに驚く。
 現実と不条理の狭間にあるような不思議な作品。その割に観念的過ぎるわけでもない。ただ全体としては、まあまあ程度のレベル。時限爆弾という設定に時代性を感じる。

噴出祈願 15歳の売春婦
 1971年作。足立正生監督、出口出脚本(足立正生・荒井靖彦)。足立がパレスチナに渡る前の最後の作品とのこと。
 非常に観念的な作品。セックスと自己の存在を題材に、世間・社会とは異なる価値観を維持できるかどうかを、ああでもないこうでもないといじりまくる。途中で読み上げられる若者の遺書、強い諦観と敗北感。これらは若松や足立が傾倒していた国内の学生運動の退潮と強く関係しているのだろう。これを最後にパレスチナに渡ったことは理解できる。でも、自分が革命運動に身を投じることを肯定的に受け取らせることのできるポジティブな方向の作品でないことが不思議な気もする。

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