真ん丸写真
円周魚眼、New FISH-EYE 7.5mm/F5.6(New フィッシュアイ 7.5mm F5.6)をオークションで入手。安めだったが、出品者評価を済ませた後になって中玉の曇りに気付く。試し撮りをしてみると影響もある。いつも整備をお願いしているヒガサカメラサービスに問い合わせたら、このレンズには対応していない。少々高いがキヤノンのサービスに持ち込み完調になる。ただ、値段的には中古店で良品を買うのと同じになってしまった。
対角魚眼は好きなレンズだが、円周魚眼は使う場面も少なく、使い方も難しそうで手を出さなかった。ところが実際に使ってみると予想外に面白い。構図は難しいし、すぐ太陽が入ってくるが、決まったときには驚くような絵ができあがる。
前玉の出っ張りはNew FD14mm/F2.8Lほどではない。ただ、フードもないので丸みは目立つ。キャップはねじ込み式で、レンズ保護用のゴムのスカートが付いている。
入手して驚いたことがある。
このレンズは普通のFDレンズにある絞り連動レバーがない。だから、レンズのボディ側はつるっぺた。普通のFDレンズとは違って開放測光での絞り連動はできない。測光時には実際に絞ることになるが、絞るとファインダーは暗くなる。
もう一つはピントリングがないこと。0.3mから無限大までピントを気にせず撮ることができるのは、とても楽。
他にも、使ってみて気づいた点がいくつかある。
・撮るときに気を付けないと、自分の手や帽子のつば、足先などが写り込む。
・開放値F5.6と暗い。F5.6にしても、レンズ内の絞りは全開にならない。
・35mmフィルムの縦24mm直径の円となるため、フィルムのむだが多い。さらに相対的な解像度も低くなる。
・暗いレンズなので高感度のフィルム(ISO400)を使うと、そちらのほうでも解像度が下がる。
・カタログ上の最短撮影距離は0.3mだけど、もう少し寄れるみたい。
いろいろ制約はあるけれど、なかなかのお気に入り。
さらに、ちょっと変わった絵を創ることもできる。被写体にすごく近づくと不思議な世界が広がる。下の写真は金属のパネルまで2~3cm。出っ張っているレンズが当たらないか心配になるぐらい。
面白いので、どんどん使っていきたいきたいけれど、やはり特殊レンズ。映画を観に行くときにはカメラを持って行くのだが、F-1とレンズ2本がせいぜい。その1本に入るかどうかというと、ちょっと悩む。やはり、それほど出番は増えないような気もする。
★このレンズの写真はこちら。
※2010/06/03 写真を追加・変更。
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コメント
おもろい!
投稿: qma | 2010/05/17 10:00
ありがとう! qmaさんも広角、魚眼の道にいかがでしょう?
投稿: ひゅ~ず | 2010/05/18 08:12
写真、コメント共に、とても良い参考になります!
投稿: NF-1 | 2010/05/21 13:57