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2009/10/26

映画:性家族

映画:性家族
21時から若松孝二特集のレイトショー。ただし上映時間が短いので22:16には終映。
タイトルクレジットは「色情家族」。

 古い家長的な支配、性的・暴力的に支配を行う自衛隊幹部の父親。妾の娘三人をさらに妾にする近親相姦。唯々諾々と従う息子たち。ピンク映画の姿をしながらも、そのような封建的、軍国的な古い支配に対する告発、反発が映画に脈々と流れている。
 次々と移っていく人物紹介の上手さ、テンポの良さが光る。このところ観た若松映画のなかでも一二を争う流れの良さ。ただ、最後の三男の行動が少々唐突。あのような反逆・破滅的な行動をとるにあたっての布石がもう少しほしい。また、姉たちを殺害することも観る者が解釈に苦しむ。
 「狂走情死考」にの武藤洋子が次女役で出ていたようだが同一人物と見えなかったし、この映画では今一つ。家長を演じた今泉洋は、「現代好色伝 テロルの季節」で印象的な刑事役を演じていた。この映画でもそつなく好演。

【GPS情報】
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