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2009/10/29

映画:胎児が密猟する時/犯された白衣

映画:胎児が密猟するとき/犯された白衣
若松孝二特集も今日の3本でおしまい。

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胎児が密猟する時
 デパートの御曹司の専務。売り子の女の子を監禁し、サド行為の限りを尽くし調教しようとする。反発し逃げだそうとする女。
 どのような終わり方に持っていくのか興味津々だったが、予定調和というか予想通り、定番のエンディングだった。ただ、1966年という時代を考えるとその定番的なストーリー展開もできていない時期だったのではないか。当時は強いインパクトを与えたと思う。1970年ごろの作品と違って政治性などは表に出ず、自死した母へのコンプレックスなどを前面に出した感じ。

犯された白衣
 1967年作。脚本は若松孝二でクレジットされていたが、特集のチラシでは、足立正生、唐十郎、山下治、若松孝二の共同のように書いてある。若松系の色もあるが、唐十郎の色も強い感じ。ただ、話の締め方としてはちょっと納得できないというか、座りが悪い感じ。
 主演の唐十郎が若い。唐の講演を聞いたのは1980年ごろ。演劇を見たのは1982年と1990年ごろ。それより15年ぐらい前だから当たり前だが、若いし役名(?)としてクレジットされていた「美少年」というのも、それほど無理を感じない。その唐と坂本道子(夏純子)が印象的。それにしても密室劇、出演者もエキストラ的な機動隊員を除けば7人だけ。低予算、短時間で撮られた映画だと思う。

【GPS情報】
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