映画:水戸黄門 血刃の巻
フィルムセンターでの山中貞雄生誕百年特集。つまり死後72年経っているんだ。そう考えると彼の映画に出た原節子がまだ存命していることが奇跡のよう。
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山中貞雄脚本作品。全三編の映画の第三編。無声映画。前の二本を観ていないので、最初は話に着いていけないが、途中からなんとなくわかる。
脚本作品だが、この映画の脚本だけで評価できるか? 私にはなかなか難しい。自分にとっては、映画鑑賞というより、観ておかなくてはいけない映画資料の要素が強い。そういうなかでも、黄門が偽黄門のふりをする下りから以降はなかなかうまくまとめている。謡の練習の際に、犬の遠吠えに合わせておちょくるところなどは面白く、山中のシナリオの上手さを感じる。ただ、これは脚本が原因かどうか分からないが、最後のシーンに疑問が残る。千代の自害はなんとなく分かるが、その後甚左衛門がどうしたのか、どうなったのかなどが尻切れトンボ。
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