映画:おかあさん
神保町シアターの成瀬巳喜男、没後四十年企画。
---------------
★★★★☆
文部省唱歌のような(?)、毒にも薬にもならないようなきれい事のシナリオ、ストーリー。最初と最後のナレーションがその感をさらに強くする。しかし、緻密なカメラワーク、出演陣の立派な演技、話しの展開の巧さ(長男の死の場面を出さないことや、ピクニックの逸話、次女の描いた母の絵の使い方など上手い)、で引き込まれる。うーん、なかなかの佳作。田中絹代、加東大介、香川京子、次女を演じた榎並啓子が印象に残る。
【GPS情報】
http://walk.eznavi.jp/map/?datum=0&unit=0&lat=%2b35.41.43.01&lon=%2b139.45.38.02&fm=0
| 固定リンク
コメント
ご無沙汰しております。
成瀬大好きで、さすがに全て観ている訳ではないのですが、この映画も好きな一本です。
特に香川京子の可愛さと言ったら・・・でもこの後『杏っ子』とか観ると女の成長を感じられて、
さすが女を撮らせたら抜群の成瀬!という感じがいたします。
投稿: IMAO | 2009/07/31 07:00
お久しぶりです。私は「成瀬好き」ではないほうと思っていたのですが、この「おかあさん」と再見した「浮雲」にはうなりました。演出、演技(を引き出す力)、構成、ほんとうに緻密です。そして俳優の魅力を引き出すのもすごい。香川京子は、「山椒大夫」が一番可愛いと思っていましたが、こちらのほうがさらに上でした。
投稿: ひゅ~ず | 2009/08/02 21:56