映画:しとやかな獣/幕末太陽傳
しとやかな獣 ★★★☆☆
原作、脚色は新藤兼人。テンポも良いし、出演陣も好演なのだが、今一つ好きになれないし評価できない。登場人物の誰一人、感情移入できないストーリーに問題がある。だから観終わって残る余韻も少ない。映像も演出も上手いのに残念。
幕末太陽傳 ★★★★☆
フランキー堺が主演であるが、他の面々も十分目立つ痛快な群像劇。落語の「居残り佐平次」をベースにした話。共同脚本に今村昌平の名。
佐平次が借金のカタに働き始めて見事に立ち回るところは引き込まれるし、咳をずっとし続け、それが少しずつ悪くなっていくところなどは、狙いどおりにハラハラさせられる。花魁たちの争い、駆け引き、心中話なども面白い。それらと石原裕次郎演ずる高杉晋作の攘夷運動、倒幕運動に絡めるあたりも上手。アメリカに渡って治療するために旅立つという展開は強引だが、広げすぎた話の落としどころとしては納得できる範囲内。
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