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2009/05/27

キヤノンとニコン

 1970年代、80年代はニコンFシリーズのほうがキヤノンF-1よりも売れていたし、総合的な評価も高かった。Canon F-1(前期+後期)の累計製造台数は10年で35万~40万台と言われているが、競合モデルのNikon F2は80万台と大きな差がついていた。

 それが、オートフォーカス、デジタルカメラの時代になって逆転し、キヤノンが上になった(最近はまた少し状況が変わってきたようだが…)。これは、レンズ(オートフォーカス)、画素数、デジタル処理の性能でキヤノンがニコンを大きく上回っていたことによる。
 現在、光学関連が事業の中心であるニコンに対し、キヤノンはコピー機、プリンタなどを含めた総合電子機器メーカーになっていて、売上規模でもニコンの4倍ぐらいになっている。

 このような状況のなか、Canon F-1マニアの私は、現在のキヤノンの企業姿勢、製品群には違和感を感じている。日本経団連会長でキヤノン会長の御手洗冨士夫氏の雇用を巡る暴言の数々、派遣労働・偽装請負に対するキヤノンの姿勢、FDレンズや古いカメラを簡単に切り捨てるユーザー軽視と効率・コスト削減一本槍の姿勢…。私にとって今のキヤノンは「製品(設計)は良いけれど、イメージとお行儀の悪い企業」の代表だ。また、デジタル一眼レフなどでの不良品発生も少なくないようだ。
 ここに書いたような経緯もあり、飽くまでもCanon F-1というカメラとFDレンズに「モノとして執着している」だけで、今のキヤノンという会社が好きなわけでも、応援しているわけでもない。

 そういうこともあり、もしデジタル一眼レフを買うとしたらキヤノンでなくニコンを選びたいと考えている。ただ、買うならば35mmフルサイズにしたいけれど、価格と使用頻度を考えると当面手を出せない。また、いざ買うとなり、製品を選ぶ段になって性能や評価に大きな差があったとしたら、、、COOLPIX P6000からPower Shot G10に転んだようなことが起きないとも限らないのだが…。

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