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2009/04/02

北朝鮮のミサイルまたは人工衛星

 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の長距離弾道ミサイル、はたまた人工衛星の破壊措置命令が出ている。今回は、「通常は、日本の領土内・領海内に飛来することはないが、事故などあった場合、日本の領土内・領海内に落下する可能性がある。その場合、迎撃し破壊をしなさい」という命令のようだ。
 これについてニュースでは毎日報道されているが、世間の関心はそれほど高くはない。この一連の出来事に思うことがいくつか。

(1) ミサイルなのか、人工衛星なのか
 長距離弾道ミサイルと人工衛星の技術は近い。計測機器などを乗せて打ち上げて周回軌道に上げれば人工衛星だし、爆弾を乗せて敵地の目標地点に落とせばミサイルだ。制御技術、乗せる燃料の量、飛ばす方向、高さなど、ミサイルと人工衛星を明確に分けることはできるのかも知れない。今回、そのようなところが今ひとつ明確ではない(4/1朝のアメリカ発の情報では人工衛星を搭載する形状という話も出ている)。いずれにしろ九割九分、爆薬は積んでいない。そのようなロケットを長距離弾道ミサイルと決めつけて、撃墜を前提とした破壊措置命令を出す(公表する)のは宣戦布告に近い行為ではないか。

(2) なぜこの時期に騒ぐか
 今までも北朝鮮によるミサイル発射は何回かあった。これまでは非公表が原則だった破壊措置命令を今回わざわざ公表したのは、国内政治の影響が強いのではないか。国内政治の混迷、経済の低迷、これらの不満から目を逸らすために、対外的な脅威を煽っているのではないか。

(3) 本当に打ち落とせるのか
 ミサイル迎撃は非常に難しいものだと思う。今回、自衛隊がミサイルを打ち落とすべく攻撃をして、もし失敗した場合、内閣が倒れるような大騒動になる可能性もあるのではないか。

 これについての私の立場は次のとおり。

・北朝鮮のロケットは、人工衛星とも弾道ミサイルであるとも言える。それを日本に対して本当に挑発的なかたちで発射するのであれば、なんらかのアクションは必要だと思う。無視、媚びるような政治的なメッセージは、後に悪い影響を残す。

・ただし、今回の発射は事前に通告されている。本当に挑発的なものなのか今公表されている情報だけでは判断がつきにくい。

・もしアクションを起こすにしろ、必要なのは抑制の利いた反応だと思う。経済的、政治的制裁がベストだが、日本の使えるカードが少ないのも確かだ。

・ロケットの迎撃も選択肢としてはありだと思う。ただし、その行為が戦争につながる可能性があること、迎撃に失敗した場合、大きな責任問題が発生する可能性があること。これらの重大な結果につながることを十二分分かった上で行う必要がある。

・国内世論を猫だましにかけるためであるならば、強い軍事的アクションに出るのは止めるべきだ。

 いずれにしろ、この1週間以内には決着が付く。おそらく、自衛隊が迎撃ミサイルなどを発射する状況にはならず、肩すかし、尻すぼみで終わるとは思うだが…。

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