この世でいちばん大事な「カネ」の話
ポジティブシンキングで破滅的な境遇から脱却してきた著者の思想信条を著したもの。漢字にはルビが振ってあり、中学生以上が対象のようだけど、内容的に読むのは大人だろうな。
貧困、家庭の問題、困窮の学生生活、アルバイト、麻雀での大損、東南アジアを旅して見る貧困、すべてが本人の実経験に裏打ちされている。貧困・困窮・家庭不和の再生産から抜け出した勝者の体験談ではあるが、それを普遍性のあるところまで昇華している。素晴らしい内容だし、読み物としてもとても面白い。強くお勧めできる一冊。
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コメント
「恨みシュラン」のころから「一流の罵倒芸」を持っていると思って愛読しておりましたが、一気に普遍化しましたねぇ。私生活の切り売りしながらますますデカくなって行く「地力」にびっくりです。
投稿: うちいけ | 2009/03/31 10:02
マンガも文章も巧くなりましたよね。逆にキワモノだったのがメジャーな存在になったためか、教訓的な説教的な色合いが強くなってきていると思います。それでも十分、読むに値するクオリティを維持しているのはすごいことです。
投稿: ひゅ~ず | 2009/04/02 00:41