映画:ザ・マジックアワー/ラヂオの時間
早稲田松竹で三谷幸喜2本立。
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ザ・マジックアワー ★★★☆☆
うーん、ちょっとハチャメチャ、やり過ぎじゃないのって感じのシナリオ。派手なセット、仰々しいストーリー、ラストの対決シーンでの本物のデラ富樫との邂逅など、ちょっと暴走気味。話が一本調子な感じで、抜くところが少なく疲れる。2時間以上あるけど、あと30分ぐらい短いほうが良いのじゃないかな。出演陣では、佐藤浩市と西田敏行が良い。他は平均的。
ラヂオの時間 ★★★★☆
シナリオ、演技、演出とも優れた作品。テンポも良いし、話の9割は狭いスタジオとPA室で展開するが、カメラ、演出の巧さで退屈を感じない。ところどころにツボを押さえた軽い笑い誘う箇所を配置しているし、予想外の展開で抱腹絶倒のところもいくつか。コメディとしても、きっちりとしたストーリーテリングとしても優れている。鈴木京香演じる主婦が不審に思う夫に「事実でないからこそ書けるのよ」というような答えを返すときの間合いと表現など、巧い演技と演出だ。これ以外にも演技、演出で優れた箇所が山ほど。残念なのは締めの弱さ。タンクローリーの運転手の登場と、その掛け合いで終わるエンディングは、良い作品の終わり方としてはもったいない。
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