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2009/02/27

Canon F-1 -(6) 低めのアングル-

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▲ウエストレベルファインダー。

 Canon F-1は必要に合わせてファインダーを交換できる。元々のアイレベルファインダー以外に4種類のファインダーが用意されていた。シャッター優先での自動露出を実現したサーボEEファインダー、低照度での長時間露光に対応したブースターTファインダーの二つを1970年代初頭に製品化したのはすごかったと思うが、この二つは馬鹿でかいし今の時代には不要。おそらく手を出すことはないだろう。小振りで手軽なのが、ウエストレベルファインダーとスピードファインダーだ。
 ウエストレベルファインダーは、その名のとおりウエストあたりから下の位置から撮るのに適したファインダー。上部の蓋を開け、上から覗き込んで使う。普通のファインダーならば寝ころんで横から覗かなければならないような写真を、ちょっとしゃがむことで簡単に撮ることができる。

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▲上から覗くとこんなふうに見える。

 ファインダー上部の蓋には、ピントを正確に合わせるための拡大レンズが付いている。しかし、ファインダー本体にはレンズやスクリーンなどの光学的な仕組みはなにも入っておらず素通し。拡大レンズを除けば、ファインダーを外した状態で見ているのとまったく同じで、ゴミと光が入りにくいようにしている蓋でしかない。

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▲上側にあるのが拡大レンズ。通常は折りたたまれている。

 入手してから気付いたことが二つ。一つは像が左右逆になること。撮るときに角度を変えたいときは、左右逆に動かす。これには戸惑うが、使っていれば慣れるだろう。
 もう一つは露出計が見えないことで、これは大誤算。F-1の通常のファインダーでは、ファインダー横にある露出計のメーターと指針が、プリズムを通してファインダー内に取り込まれ、覗き口からは右側に見える。でも、光学的な仕組みのないウエストレベルファインダーにそのようなことはできず露出計は見えない。
 撮るときは内部露出計なし。勘と経験で撮るか外部露出計を用意するかだが、内部露出計の指針に慣れきった身には辛い。そんなことで、今のところあまり出番は多くない。

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▲蓋を閉じた状態。

(※撮影はすべてCanon PowerShot G10)

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コメント

私達が幼い頃に憧れていたアクセサリーを、
殆ど入手されて 羨ましいの一言に尽きます。
なにより実際に使用されているのが素晴らしい。
私も市場にF2が流通している内に、手に入れるべきでしょうか・・・・。

投稿: OKABE | 2009/02/27 13:50

F-1本体と特定のレンズは使っているのですが、このウエストレベルファインダーを含め使用していないものもかなりあります。これは自転車のパーツやホイールと似た感じですね。実力がないのに物欲が先行します。

> 私も市場にF2が流通している内に、手に入れるべきでしょうか・・・・。

ぜひぜひ!
ただ、F2が流通しなくなることも、これから高くなることもないような気がするので、「今でなければ…」ということはないと思います。

投稿: ひゅ~ず | 2009/02/27 22:54

どうもですー
低い所からの撮影に良いのかと、自分も購入したのですが、同じく、シャッターを伐る間際になって、針が読めない事に気がつきました。
以来、本体はディスプレイ用になりました。。。
持ってませんが、スピードファインダーのほうが使えるかんじですねー

投稿: MoBlue | 2009/03/17 10:27

露出計が使えないというのは盲点ですよね。さらにそれがあまり情報として流布していないし…。ディスプレイ用としてはMoBlueさんのブースターTのほうが遙かにインパクトがあると思います。
スピードファインダーは、焦点合わせの必要のない環境か目が良ければ使えると思います。方向が変えられるギミックなところは面白いですけど、目の衰えを感じる私にはちょっと厳しいです。

投稿: ひゅ~ず | 2009/03/18 00:22

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