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2009/01/16

カトマンズの渋滞と排気ガス -2009年正月ネパール旅行02-

 5年ぶりに訪れたカトマンズは、自転車が減って車とバイクが増えた。一部で交通渋滞はあるし、排ガスによる大気汚染がひどくなった。最初に旅行した20年前は、車も舗装された道も少なく、街灯のない暗い夜道のなか少数の車のヘッドライトが照らす埃と土煙の光のビームが印象的だった。今も埃と土煙はあるが、排気ガスの紫の煙のほうが目立つ。
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▲片側だけだけれど渋滞中(PowerShot G10、2008/12/28)。

 以前は1970年代の日本車が多かったが、近年、インドで生産されたマルチスズキの軽自動車が増えた。そして大量のバイク、バイク、バイク。タクシー運転手に聞いた話ではカトマンズだけで、この5年でバイクが2倍、10万台から20万台になったと言う。また、カトマンズ盆地だけで1カ月に90人の交通事故死者が出ているとのことだ。この死者数は、大きな交差点に掲示されていた先月(11月かな)の数字を読み上げてくれたので間違いない。カトマンズ盆地全体の人口が分からないので正確なところは言えないが、交通事故死の人口比率はおそらく日本の10倍以上、もしかしたら20倍近いのではないか。
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▲カトマンズダルバール広場も車で渋滞(PowerShot G10、2008/12/28)。

 比率は減ったとはいえ有鉛ガソリンでNOx分解触媒もついていない古い大量の日本車、そして膨大なバイクが吐き出す排気ガスがカトマンズ盆地に溜まり、非常に空気が悪い。さらに整備されていないデコボコだらけの細い小道や史跡脇の道を、車やバイクがクラクションをけたたましく鳴らしながら、人をかき分け走り回る。カトマンズの街路は散策していて気持ちの良いところではなくなりつつある。また、以前は暮らせるものなら暮らしたいと感じた街だったけれど、今は交通の混沌と大気汚染でそんな気持ちも消えてしまった。鉄道のないカトマンズの宿命かもしれないが、この状況はかなりのもの。何らかの交通規制と排ガス規制の強化が必要なのは間違いない。
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▲人が多く狭い路地をバイクが駆け抜ける(PowerShot G10、2008/12/28)。

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