映画:幻の光/歩いても 歩いても
早稲田松竹にて是枝裕和監督作品2本立て。
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幻の光 ★★★★☆
美しい作品、ただし退屈。でも好きな映画。
陰影の効いた映像が魅力的。夕暮れの光、厳しい冬の薄明かり、夏のうっとうしい感じの光、それぞれを美しく捉えている。物語りも繊細。映像と江角マキコの演技の質の高さで、主人公ゆみ子の心模様、やるせない想いが伝わってくる。ただ、全体をとおしてテンポが遅すぎる感じがあり、退屈な印象も与える。
この映画のクライマックスと言える、日暮れの海岸のシーンでの内藤剛志のセリフ回しがヘタでがっくりくる。そんなに下手な役者じゃないと思うのだが…。
歩いても 歩いても ★★★★★
「幻の光」とうって変わってテンポも良く素晴らしい。息抜きも笑いもシリアスもある。
長男の命日に実家に集まる弟妹家族と両親の何気ないやりとりが中心なのだが、まったく飽きない。シナリオ、演出、そして微妙なところで切ったり入れたりする編集、すべてが巧い。少しずつ徐々にいろいろなことが分かっていくシナリオの良さを、演出、編集がさらに高みに持ってきている。演技陣も皆好演だが、樹木希林がその中でも抜けている。彼女の演技に目が釘付け。すごいよ。
それにしても家族集まっての会話に、自分が家内の実家に行ったときのことを思い起こさせるような話が多い。こういうのって普遍的なんだろう。
追記:映画で紹介されていた食べ物がすごく美味しそう。調べたらレシピが公開されていた。この中の、とうもろこしの天ぷらと枝豆茗荷ごはんは今度作ってみようと思う。
[GPS情報URL]
http://walk.eznavi.jp/map/?datum=0&unit=0&lat=%2b35.42.42.57&lon=%2b139.42.28.59&fm=0
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コメント
ひゅーずさん、はじめまして☆
わたしも早稲田松竹で観てきました!
評価はわたしも「幻の光」星4つ、「歩いても 歩いても」星5つですね。
わたしもブログで感想をUPしているのですが、
あ、同じ!と思いました。
でも、「幻の光」も好きな映画です。
是枝監督、デビュー作ということなので
まだ荒削りなところもあるのでしょうね。
一日一作品Upしているのでまだ「歩いても歩いても」しか
Upしていませんがよかったら遊びに来てください!
TBもさせていただきました♪
投稿: 永岡瑞季 | 2008/12/09 06:26