« 楽家 | トップページ | アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々 »

2008/12/01

映画:太陽の少年

映画:太陽の少年
K's cinemaで開催されている中国映画の全貌2008に来る。ただ観たい映画のスケジュールが合わないので今回はあと二、三回かな。

---------------
★★★★☆
 「芙蓉鎮」で印象的なインテリの芸術家を演じた姜文の監督作品。特集チラシの2、3行の紹介では、文革時期に北京の街を我が者顔で闊歩する少年たちのドラマということ。陳凱歌(チェン・カイコー)の本の内容が頭にあり、「芙蓉鎮」は「さらば、わが愛 覇王別姫」ぐらいには政治的な作品かと思っていたら、その要素は少なく、文革の政治の嵐の中の不良少年の青春という感じ。ただ出来はそつなく、退屈せず2時間が過ぎる。葛藤、焦燥、記憶の混乱、何が真実か分からないような構成も面白い。ただ、文革、嵐の時代の描き方は、この作品が撮られた年代としては仕方ないのであろうが、ちょっと弱い。
 映像的には超広角を多用し、その奥行きのある画面の中でのスピーディーな移動、それも大きく、小さくなるような移動、変化が巧い。ただ、途中からは慣れてしまったが…。

[GPS情報URL]
http://walk.eznavi.jp/map/?datum=1&unit=0&lat=%2b35.41.12.94&lon=%2b139.42.21.66&fm=0

|

« 楽家 | トップページ | アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画:太陽の少年:

« 楽家 | トップページ | アフリカ・レポート―壊れる国、生きる人々 »