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2008/11/02

映画:2001年宇宙の旅

映画:2001年宇宙の旅 映画:2001年宇宙の旅
映画:2001年宇宙の旅 映画:2001年宇宙の旅
新宿プラザ劇場閉館に伴う日替わりサービス上映。1000人クラスの映画館の大画面でこの映画を観れる機会なんて、次にいつ来るか分からないので駆けつける。値段も1000円とお安い。入場時にこの映画館の歴史をまとめた1枚の資料とクリアファイルをくれた。閉館にあたっての、けじめというようなものが感じられ、ちょっと嬉しい。明日は「ゴッドファーザー」。これも観たいな。

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★★★★★
 映画館で観るのは2回目。それ以外にテレビでも見ているはず。ちょうど40年前の作品だ。現実の変化と合わないところは多数あるが、それでも陳腐さをいっさい感じさせない出来。すごいことだ。
 リトマス紙、またはロールシャッハテストのような映画。モノリスの存在、原初の道具が宇宙船につながるところ、狂うコンピュータ、無機質な登場人物、木星軌道上のモノリスのカットから突然現れる光の洪水(ほぼ10分間だった)、行き着いた先の不思議な懐古調の部屋、そこでのボーマンの老い、精子に似たかたちの宇宙船から最終的に赤ん坊につながること…。いろいろな解釈の方法がある。神の存在を介在させることもできるし、それと離れた見方も可能だ。
 映画のシナリオはA・C・クラークとキューブリックの合作のはず。映画の完成と同時期にA・C・クラークがノベライズ(?)した同名のSF小説が出ている。その中では、映画を観た人が悩む多くの謎について明快な答を出している。しかし、今考えるとそれは映画自体からは乖離したものに思える。ノベライズされたSF小説も非常に良い出来だったが、映画はそれを超越した存在だ。今となってみると、「正解・謎解き」のような小説が出ないほうが良かったと思える。この映画を観る人それぞれが、それぞれの感じ方、解釈をすれば良いのだ。

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コメント

こういった映画、大好きです。2010年も見ました。でも2001年は未だによく分かりません。小説に謎解きがあるんですか。今度探してみます。

投稿: asa | 2008/11/02 21:05

小説にはA・C・クラークなりの謎解きがあるし、面白い小説です。でもそれは映像作家としてキューブリックが表現したかったことと同一ではないと思うのです。クラークは明解を常としていた作家だけど、キューブリックは安易な一つの解釈では捉えきれないものがあります。そう、明日の「ゴッドファーザー」も映画史に残る傑作ですよ。お時間があればぜひ!

投稿: ひゅ~ず | 2008/11/02 23:53

ビデオ、LD、大画面テレビ(と言っても今思えば29型)、ワイドテレビ32型、EIZOのForis、すべての購入理由が「2001:A Space Odyssey」を自宅で見る為でした。しかし肝心の映画館でのシネラマサイズを体験していないという体たらくです。
大学時代、行きつけのBarではいつもLDがかかっていたので、わざわざ自宅用と別に買い込んで持ち込み、無理矢理再生させておりましたが「意味わかんね」とか「猿の惑星の方が良い」とか「スターウオーズにしろ」とか大変評判が悪かったですよ。

J・シュトラウスに合わせたパンナムシャトルの宇宙ステーションとの同調〜月着陸線とカメラの水辺方向のシンクロなどなど見ているだけで覚醒します。

投稿: うちいけ | 2008/11/03 05:55

悲しいことに、すでに国内にはシネラマ劇場は存在しないようですね。私は1978年の初のリバイバル上映の際、テアトル東京で初日の第1回(入れ替えでなかったので第2回目も連続)で観ました。その時は、下のURLによればシネラマ上映だったようです。
http://sprocket.eek.jp/special/2001revival.htm
テアトル東京のスクリーンは異様に湾曲していたことは覚えていますが、シネラマ特有のリボン状スクリーンであったこととか3方から別々に上映していたという記憶は残っていません。ただ、下のURLの2枚目の(合成)写真のシーンが記憶に残っているので、シネラマ用の1×2.88のものであったのだと思います。
http://k-hiura.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/2001_02bb.html
今回の上映は、おそらく1×2.35か1×2.0だったような気がします。もう完璧なオリジナルは、アメリカのシネラマ映画館にでも行かない限り観られないのでしょう。残念なことです。

投稿: ひゅ~ず | 2008/11/05 20:57

私もリバイバル公開の時にテアトル東京で見た一人です。当時一番大きい映画館で見たいと思い、ぴあで客席数の一番多い映画館を調べた末テアトル東京で見ました。初公開の時は地元の映画館で見て、すごく衝撃を受けました。光のトリップのシーンでは目が開けていられませんでした。小学生でしたから。以来ベータのビデオ、LD、DVDと購入し、BSデジタルで放映したときはD-VHSでハイビジョン録画しました。ブルーレイレコーダを買ったら、真っ先にブルーレイソフトをほしいです。宇宙ステーション内のロシア人の会話で、「口がかたいな」のあと、吹き替え版では「そりゃそうよ。」と言っていましたが、字幕版では訳がでなかったような気がします。

投稿: 鈴木昌宏 | 2009/12/25 21:42

鈴木昌宏さん、はじめまして。書き込みありがとうございます。
初公開時に小学生で観ているというのはすごいですね。当時、親も自分もこんな映画を観よう、観せようという発想はなかったです。
私は家ではほとんど映画を観ないので、この映画のソフトは持っていません。おそらく将来も買わないような気がします。ただ、(テレビ放映を含めて)3、4回は観ていて、観るたびに新しい発見と感動があります。それにしても、映画の設定である2001年をもう9年も過ぎてしまったことに驚きを感じます。

投稿: ひゅ~ず | 2009/12/26 12:23

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