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2008/09/12

ランス・アームストロング復帰

 ランス・アームストロングのロードレースへの本格復帰が発表になった。
 正直、もう彼の姿を見たいとは思わなかった。ガンから復帰して1999年にTDFを勝ったときには感動したし、応援もした。でも、7年も連続して勝ってしまうともう完全に食傷。TDFは退屈マンネリ症候群で、引退してくれたときにはホッとした。また、TDFに勝った初期の頃のランスの尿サンプル保存血液からエポが検出されたという真偽不明なリークもあり、彼の業績に曇りを感じていたのもある。もしそれが真実でも彼だけではなく、あの時代の上位選手の大多数がエポを使用していたというのも確かだと思う。
 現在のドーピングコントロールは数年前とは比べものにならないぐらい厳しい。そこに舞い戻ってくるというからには、完全にクリーンで戦う気なのだろう。30億円もの年収があり、トレックやシマノ、ナイキなどのサポートを受けて徹底的な科学トレーニングをしているであろうランスのことだから、現在の自分のパフォーマンス、本格的にトレーニングしての伸びしろを考え、「勝てる」という目星もつけたのではないか。とにかく勝てて当たり前、勝てなければ「やはりあの7連覇はドーピングのお陰」と陰口をたたかれる。彼にとっては、失うものが非常に大きい賭のように思える。
 そう考えると、彼の復帰と結果には興味が湧く。しかし迎え撃つほうの面々が今ひとつだ。コンタドール、サストレ、エバンス、クネゴ、バルベルデ、、。このあたりでは、少々力は落ちたにしろランスに勝てるような気がしない。いずれにしろ、来年のロードレースからは目が離せない。

 さて、彼はどのチームに入るのだろう。コンタドールのいるアスタナが彼を獲得するとは思えない。そうなると、チームを自ら作ることになるのではないか。彼が走るならばスポンサーも集まるはずだし、ロードレース界全体への注目も高まるはず。そう言う意味では業界に貢献することになる。そしてブリューネルはどうするのだろうか。コンタドールでいくのかランスに賭けるのか。


2004.7.25 TDF最終ステージ後のパレード

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