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2008/09/06

映画:人のセックスを笑うな/パーク・アンド・ラブホテル

映画:人のセックスを笑うな/パーク・アンド・ラブホテル
久しぶりに目黒シネマに来る。

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人のセックスを笑うな ★★★☆☆
 山崎ナオコーラの原作。以前、彼女は朝日新聞の日曜版に秀逸なコラムを書いていたが、小説は読んだことがない。映画は原作のタイトルと同じだけど、これで損をしている気がする。
 大学に入りたての若者の初々しい感覚、中年女性の奔放さ、、、。丹念に描いているけれど、単なる丹念できめ細かな描写の映画という印象を超えていない。松山ケンイチは、「神童」にも出ていたが似たようなイメージ。もう少しなんとかならないのか。とにかく助演の蒼井優だけが目立つ。そう、ユリの夫を演じてたのが、あがた森魚だったので驚く。

パーク・アンド・ラブホテル ★★★★★
 冒頭、手持ちカメラで顔のアップを撮っていて、その動きが鬱陶しく感じる。でもそれも最初だけ。「アジール」=解放区、避難場所、聖域たる屋上の公園に美香を捉えたカメラが入った瞬間から、この映画の虜になってしまった。パーカッションをバックにした歌の練習、将棋に興じる老人、遊具で遊ぶ子供たち。狭い空間が解放区、サンクチュアリに見えるように巧妙に配置し、上手く撮っている。
 映画はオムニバス的に、3つの話をつないで進む。その中の第1話、第3話は、歯に衣着せぬ刺々しいやりとりが続く。しかし、その末に待っているのは、安易ではない、納得できる人間肯定的な結末だ。
 とにかく上手い。シナリオ、演技、カメラ、これらが組み合わせが、とても強い効果を生んでいる。最後の話の中の精子のくだりだけは、ちょっといただけなかったけれど、あとはほぼ完璧な作品。とにかく、すばらしい。監督・脚本の熊坂出の溢れんばかりの才能を感じる。出演陣は皆、好演。その中でも、艶子を演じたりりィ、13歳の美香を演じた梶原ひかり、そしてほんのちょっとしか出演しないが光石研、この三人が特に印象に残った。

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