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2008/09/24

メラミン混入

 政治、行政は結果責任だと思う。さらに未然に事が起きるのを防ぐのがベスト。事が起きてからファインプレーで防ぐのではなく、平凡で目立たなくても事前に手を打つことが必要だ。それが戦争でも食品の安全でも。そういう意味で、今回の中国のメラミン混入のミルク事件での中国の対応は信じられない。2007年5月前後にアメリカでFDAが中国産ペットフードのへのメラミン混入を指摘し、その後中国政府も認めた。メラミンを入れる意図は同じで、食品のタンパク質含量を多く見せかけるためのもの。わずか1年前にこのようなことが起きているのに、なぜチェックを他のタンパク質系の農業生産品に広げなかったのか。これは怠慢による大失態としか言いようがない。
 1、2年前に見たテレビ番組(その詳細は失念)で、中国本土のリッチな若夫婦が香港に日本製の粉ミルクを買いに来る姿を写しているのを見た。中国で伸びる日本の高級食材の番組だったと思う。その夫婦は、「中国(本土)の粉ミルクは安全でない」という主旨のことを言っており、だからこそ手間とお金をかけて高価な日本製の粉ミルクを買いに来ていた。当時からちまたで噂、情報は十分広まるぐらいの状況であったのだと思う。
 これだけの状況がありながら、今回の牛乳へのメラミン混入を防げないというのは、中国の行政組織が(もしかしたら政治組織もだが)、硬直、混迷しているとしか思えない。

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