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2008/07/03

廃墟の上でダンス -チェチェンの戦火を生き抜いた少女-

チェチェン戦争の中で思春期を過ごし、成長した少女の自叙伝。(内容は重いけれど)文字も大きく行間も広い比較的軽めな本で、2時間ちょっとで読了。この本この本でも紹介されているような過酷な状況が、彼女の日常の中で語られる。その中で希望を失わず、目標に向かって進む彼女の生き方に希望を感じる。当人はフランス留学を終え、混乱が続き安全のないチェチェンに戻っているという。彼女の成功、それはチェチェンの平和と同一であるが、それを祈らずにはいられない。そう、その留学が、フランス学生のボランティア団体の招待によって行われたことがすごい。今の日本の学生団体で、それだけの実力を持つところはあるのだろうか。

チェチェンで現在行われてることは、チェチェン戦争当時と大きくは変わらない。チェチェン人がチェチェン人を抑圧するようになった部分は悪くなったとさえ言える。このような状況の中、我々にできることは何であるのかと考えてしまう。現在のロシア政権、ロシア経済を助けるような政策に賛成しないことも一つだろうが、本当に微々たるものだ。いずれにしろ、プーチンのロシアという国の危険性だけは十二分に理解した上で付き合わなくてはならない。
アフガン、イラク、チェチェン、ダルフールなどは情報統制により、報道量が極端に少ない。報道が世界の世論に与える影響を恐れ、近年、侵略する側が記者の立ち入りを制限し、報道記者に直接攻撃を加えるようになっている。そういう意味で、司法の独立と同様に、報道の独立・自由は確実に守っていく必要がある。
もう一つ、、、チェチェン戦争のきっかけとなったモスクワなどでのアパート爆破事件へのFSB(ロシア連邦保安庁)の関与、イラク戦争での大量破壊兵器を巡る欺瞞とブッシュの戦争責任、これらを歴史が明らかにしてくれる時が来るのだろうか…。

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