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2008年7月の49件の記事

2008/07/31

フード・セキュリティ だれが世界を養うのか


 原著は2004年執筆。穀物不足、価格上昇などについての予測は、執筆後4年経た今読むと、まさにそのとおりに進んでいるように思える。ただ、バイオエタノールの広がりと食料生産との競合などについては、わずかしか触れていない。これはその後のブッシュ政権の政策変化もあるのでしかたがない。
 いろいろな角度からの見方を大局的な観点からまとめ上げており、非常に説得力がある。食料生産に影響する気候、技術改革、水不足、労働力不足。相互に関わる社会構造、人口増加、社会的緊張・紛争などをまんべんなく取り込んでいる。読みやすいし、入門書としてはピカイチのでき。
 紹介されていたトピックのなかで今まで認識しておらず、興味深かったことがいくつかある。以下、備忘録として箇条書き。

・国家破綻・政治的不安定化ともっとも高い相関関係にあったのは乳児死亡率。その次は10代後半から20代の若年層が人口に占める割合の(過度の)高さ。(p48)
・出生率をすばやく低下させた国々は、経済人口学者が名付ける「人口ボーナス」という恩恵にあずかれる。家計貯蓄上昇、投資増大、労働生産性向上、経済成長加速などが起こる。日本(1950年代)、韓国、台湾、香港、シンガポール、中国、タイ、イランあたりがそれにあたる。(p52)
・科学(品種改良)を農業に体系的に応用し、単位面積当たり収量の急増に初めて成功したの1880年代の日本。その成果から生まれた小麦(農林十号)や米の改良種が世界各国の収量増大に寄与した。(p96)
・耕作地が減る原因として、道路、駐車場、また人々が住み、働く建物などの土地が砂漠化と並んで大きな要因となっている。(p130)
・車1台につき人口密度の低い国では0.07ヘクタール、日本を含む高い国では0.02ヘクタールの土地が舗装される。例えばインドでは車が100万台増えると2万ヘクタールが舗装される。その土地が平均的な生産力を持つ耕地の場合、5万トンの穀物を生産でき25万人を養うことができる。アメリカの2億1400万台の車の駐車場の面積は1600万ヘクタール。アメリカでの2004年の小麦作付面積は2100万ヘクタール。中国、インドなど人口の密集した国には、車中心の交通システムを支え、かつ国民に食料を供給していけるだけの土地はない。(p143)
・不耕起栽培(土壌保全型農法)がこの20年、西半球に急速に普及している。不耕起栽培は風食・水食を抑制し、土壌の保水力と炭素含有量を高め、耕起に必用な石油使用量を削減する。(p148)
・人間が一日に摂取するのは4Lだが、一日分の食料を生産するには2000Lの水が使われる。世界の水の70%が灌漑用水として使用されている。「水不足が、食糧不足につながること」は、まだほとんど理解されていない。(p156)
・1トンの穀物を生産するには1000トンの水が必要なため、穀物輸入はもっとも効率的な水の輸入手段となる。穀物の先物取引は、ある意味で水の先物取引といえる。(p171)
・著者が名付けた「ジャパン・シンドローム」とは、人口密度が高い国で工業化が加速すると穀物減産が発生する相互に作用し合う傾向。(1)農地の非農地への転用、(2)穀物が付加価値の高い青果物に取って代わる、(3)農業労働者の都市への流出による二毛作・二期作の衰退、という3つの傾向により比較的短期間に減少する。この「ジャパン・シンドローム」が中国で起きている。中国にはさらに「砂漠化」、「水不足の拡大」という問題も発生している。(p210)
・中国が(穀物取引の)世界市場に参入すれば、穀物価格が上昇し、経済力の弱い多くの途上国が十分な穀物を輸入できなくなるおそれがある。中国の大量買い付けによる「玉突き食糧不足」は、世界経済を揺るがすほどの、政情不安に転じることも考えられる。(p283)
・飢餓はかつては地理的な現象だったが、グローバリゼーションや輸送能力のため、特定の地域より貧しい所得層に集中していく。食糧不足は世界規模の食料価格の値上がりに姿を変え、結局は貧しい人々を苦しめる。(p287)
・日本はカロリー・ベースでの自給率は40%を下回り、飼料用含めた穀物輸入率は70%になる。…WTOのテーブルでも、国家安全保障の立場から自給率を守る権利を主張すれば良い。(p352)

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2008/07/29

調整失敗

昨夏の落車以来ほっぽらかしにしていたMerckxをいじる。使えるかどうか確かめて押入れ行きの予定。
見ると大きなダメージはなさそう。右STIが大きく曲がり、土と草を噛んでいる。これはあっという間に修正。
調整失敗

リアメカは擦った痕がある。外してエンド修正金具で調整。だいぶ曲がっていた。
調整失敗

よしこれでOKと、リアメカの調整をするが、、、合わない。うーむ、ロー側が一番下まで下がらない。
困った。このまま廃棄か、それともショップに持ち込むか悩むところ。うーん、どうしよう。捨てるかな~。

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2008/07/28

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか アウトサイダーの時代

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか アウトサイダーの時代
多くの体験談を紹介し、それを集めてパッチワーク的に構成しているのかと思ったら、後半にはそれを凌駕する力があった。特に最後のコラム「格差のなくし方」は、これだけでこの本を読むに値する。

非正規雇用の拡大による果実が年功序列の中高年齢高所得正社員のベアにつながっており、世代間の利害対立が存在する。それに対して既存の左派・労働運動が無力であった、という指摘は非常に興味深い。既得権をもつ高所得の中高年齢層の所得の再配分が必要というのも説得力を持つ。年功序列の廃止、職務給の導入も分かる。しかし、それだけでは解決しない。労働分配率の維持、働き子育てをする親(男女)が有利になる政策、などが重要と感じる。

ただ誉められる点だけではなく、読むにあたっての注意も必要。

・すべてを昭和的価値観と平成的価値観に二分し、前者を「悪」とする単純化に潜む危険性。
・P145の『現在の日本において、改革はすべての局面において必要だ。それに対する反対は、基本的に既得権益者の抵抗とみなして問題ない。』という一節(この後『ただ、~』と例外の話は続くのだが)。このような極端な単純化が見受けられること。
・また改革の名の下に行われてきた切り捨てが、彼の主張する改革にも紛れ込んでくる可能性が大きいこともある。

他にも、大都市と地方の格差・利害対立についてほとんどスルーしているところも片手落ちに思える。読みやすさと重要な主張の裏に隠れている罠と毒にも気をつけなくてはいけない。

※本に書いてあったことではなく、私個人の考えだが…。

・所得の再配分は既得権(年功序列による高所得)の放棄だけでは抵抗も多く、成功しにくい。所得税率の累進性を上げることと組み合わせるべきでは。
・法人税率も高めるべき。
・非正規雇用の制限と労働条件の改善が重要。
・外国人の労働条件の改善(日本人と同一の労働条件)が重要。ここが上がれば日本人の労働条件も上がる。
・公務員、公的サービス、ヒモ付き関連団体の徹底的な効率化を図る。採用、退職の流動化を図る。退職後の処遇改善を図った上で天下りを全面禁止する。(←具体案とアイデア不足)
・その上で、増えた税収を若年層の処遇改善、育児支援、セーフティーネットの拡充、エネルギー・バイオなどの革新技術の振興に集中的に割り当てる。
・円安維持の政策。

というのが思いつくところ。

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2008/07/27

映画:スタンド・バイ・ミー/打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?

映画:スタンド・バイ・ミー/打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?

スタンド・バイ・ミー ★★★☆☆
 破綻なく、魅力的な作品になってはいるが、さらっと通り過ぎてしまう。強烈なノスタルジックさを植えつけられる「ニュー・シネマ・パラダイス」ほどの力はない。そういう中で、リバー・フェニックスだけが、ひとり強烈な印象を残す。当時、彼がもてはやされていたのが、やっと理解できる(遅すぎ)。

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか? ★★★★☆
 短い45分の作品、元はテレビ番組だったというものだが、しっかりと締まった感じ。最後に上がる1発の花火は、子供たちへの、そしてこの作品を観る観客に対しての素晴らしいプレゼントといえる。
 なずな役の女の子が非常に魅力的。誰かと思ったら奥菜恵だった。撮影時は13か14歳のはず。山崎裕太も好演。演出、演技の良さで、子供らしい肉体の躍動感、心の動きが素直に伝わってくる。

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2008/07/26

美吟亭

美吟亭
 映画を観終わり地元駅まで戻り、一人で美吟亭に。美味しいお酒を3杯、美味しい食べ物を2品で大満足。高柿木 きもと造り 純米生原酒をお持ち帰りで1本(一升瓶)。今日もご馳走様でした。帰宅後、TDFのTTを見ようと思ったけれど、疲れと酔いで沈没。

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映画:女の都/ニュー・シネマ・パラダイス

映画:女の都/ニュー・シヌマ・パラダイス
フェリーニの「女の都」を観に来る。「ニュー・シネマ・パラダイス」は初公開時に観ており、おまけの感覚。

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女の都 ★★☆☆☆
 フェリーニらしい祭り・カーニバルや、81/2を感じさせる空想の連続を感じさせるところはあるが、全体の出来はいまひとつ。フェリーニ自身の夢と空想を超えた普遍性を感じさせるところがない。残念。

ニュー・シネマ・パラダイス ★★★★☆
 娯楽作品としても、ある時代の叙事詩としても優れ、高い完成度をもつ。ただ、成長し中年になったトトが現実の中では幸福そうでなく、過去をノスタルジックに懐かしむ色が強すぎるのに抵抗感がある。

 フィリップ・ノワレはこの映画以外に、テレビドラマの「にんじん」、映画「ぐうたらバンザイ!」がとても印象に残る俳優だった。確か数年前に亡くなったというのを朝のBSニュースで見た記憶がある。でもこの人、フランスの俳優だよね。

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 前にこの映画を見たのは初公開時(1989年)だったので20年近く昔になる。私は三十歳になったぐらい。主人公の青年期は超えていたが、五十歳近い中年期の主人公からは遠い感じだった。でも今は五十近くなり、中年期の主人公と同じぐらいになってしまった。
 で、20年を経て見方が変わったかというとそうでもない。全体をとおしてあまりにもノスタルジック過ぎるし、主人公の今が不幸そうに見えるところに違和感を感じる。「過ぎ去ってしまい、二度と手に入らない失われたものは限りなく美しい」のが常であるが、それだけでいいのかとシナリオに対して異議を唱えたくなる。だから素晴らしく印象に残る良い作品だけど満点は付けられない。
 以前テレビで完全版かディレクターズカット版をちらりと観たことがある。そこにはトトの初体験やエレナとの再会などがあったようだ。でもそういうのがないこちらのほうが良いような気もする。

 私自身にとっての「ニュー・シネマ・パラダイス」的な体験は、田舎の中学校時代の「映画鑑賞会」だ。
 中学入学と同時に、相模原市から島根県浜田市に引っ越した。田舎の中学校の規則は厳しく、長髪禁止で襟足は指から髪が出ない長さの髪型から、町外に出るときの学生服着用までいろいろとうるさい規則があった。中学生は映画館に行くのも禁止。代わりに3ヶ月か半年に1回、その中学校の生徒だけを集めて、学校が選んだ作品を安い入場料で観ることができた。
 他の興行のじゃまにならないように日曜朝8時とかに映画館に集合。たしか100円とか200円で2本立てを観ることができた。ただし、服装は学生服だし、選ばれた映画は当然、中学校の先生の目にかなったものだったと思う。でも、「燃えよドラゴン」(ブルース・リー万歳!)、「ポセイドン・アドベンチャー」を観て鮮烈な印象を植え付けられた。今も、ブルース・リー、ジーン・ハックマンのファンなのは最初に観たからだ。他には「シャラコ」、「海軍特別年少兵」などを観た記憶がある。映画館は同じ中学校の生徒で満員。周りは知り合いがたくさん。若気の至りで、ちょっと盛り上がるシーンは皆で騒ぐ。「シャラコ」でオッパイが出てきたときには(と言っても斜め後方からで乳首は見えなかった)、男子生徒は大騒ぎ。エッチなシーンがほとんどないという検閲を受けた作品、そして、上映に臨む観客の連帯と熱狂を、「ニュー・シネマ・パラダイス」を観ていて思い出した。映画館には、密かにかつ熱烈に憧れていた同級生も来ていた。その娘の姿を見かけただけでどきどきしていた。

 中学校に進学した当時、映画なんかにはまったく興味がなかった。小学校の時に観た映画は東宝の怪獣映画だけ。そんな私でも、同級生が日曜朝に集まって皆で映画館に行くっていう一大イベントなら、「せっかくだから、参加しないと損」という感じになる。で、結局、この体験によって映画の魅力に、、、魔力、麻薬といえるようなものに囚われてしまった。太平洋戦争中、タバコが配給制になったことで、「せっかくの配給品だから」というような理由で、多数の非喫煙者が喫煙者になったと聞いたことがある。私にとっての映画も似たようなものだった。でも、映画関連の仕事には就かなかったし、今観ているのも年間100本いかない。結局、中途半端で来てはいるのだけど、映画、映画館に対する思い入れと憧れだけは一生続くだろう。

※その浜田市には現在、映画館は1館もないらしい(「天然、コケッコー」の完成試写を報道したNHKニュースで言っていた)。私の中学のころは、通常館2館、ポルノ専門館1館、計3館はあったと思う。映画が大衆娯楽の中での地位を下げ、地方の映画館が潰れているのはイタリアも日本も同じなのだろう。

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2008/07/25

今中大介氏についていくつか

コナさんが書いていることに触発されて、今中大介氏についていくつか…(個人に対するバッシングはしないようにしているのだが、この書き込みはそれに近いかもしれない)。

・彼がポルティに所属し、TDFに出場したときはかなり熱心に応援した。ただ彼だけを応援していたわけでもなくマペイに所属していた阿部良之選手も同じく応援していた。
・彼が代表を務めるインターマックスは、自転車関連商品の企業として、ちゃんとしたものを適当な値段でユーザーに提供している。自分が乗っていたフレームも十分満足のいくものだった。
・業界内では人気がある。インターマックスは、自転車関連商品の企業として(不良品などの発生時に)しっかりした対応をしていたし、雑誌メディアなどに対しては記者が感謝するぐらい協力的だ。今中ファンは非常に多い。
・(これは、あくまでも人から聞いた噂だが)同時代に走っていた選手からの評判はあまり良くない。集団内、チーム内で空気を読めない動きをして顰蹙を買ったりが多かったと聞く。実力・実績的にも、市川雅敏氏、阿部良之選手などよりかなり劣っていたという話も多い。
・ロードレースの解説については、もう5分も聞けないくらい嫌い。(1) 自慢話が多すぎる、(2) 問いかけ、質問に対してちゃんと答えない。だらだらと長々返し、「ああでもない、こうでもない」と話をこねくり回し、結局質問に対する明快な答は返さない。その中にまた自慢話が入り込む(私はここが最高に嫌い。(古いけど)長島茂雄の解説から魅力と説得力を取り除いた感じ)、(3) レース展開を無視して雑談を続ける(栗村修氏などは雑談でもできる限り今進んでいるレースに話を近づける努力をしているし、現在の選手についての知識も豊富)、(4) 私のような素人でも気付くような展開のアヤなどについて気付かない、などなど。

ということでお願いです。
・J Sportsさん、もう今中大介氏を解説に使わないでください。
・今中大介さん、もう自転車レースの中継には出ず、出演はイベントでのトークショー程度にして、自転車関連商品だけ売っていてください。あなたの解説はロードレースファンの裾野を広げるのに役立っているとは、(私には)到底思えません。

追記:大見さんからのアドバイスに従って、今中氏が出るときは(意味は分からないけれど)副音声のフランス語の実況にします。こんなつまらないことにイライラするのは自分のためにならない。今後は、今中氏の解説や活動について書いたり、関わったりするのは一切止めます。

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大怪我で得たもの、幸いだったこと、ありがたみ

・怪我のひどさの割には、後遺症が軽微だったこと
・偶然にも信頼できる主治医にめぐり会えたこと
・家族が献身的なサポートをしてくれたこと(感謝)
・怪我直後の友人のサポート・親切と、友人・親戚からの見舞いや心配が身に染みたこと(感謝)
・医師・看護・介護の方々の熱意と努力に対する感謝
・健康のありがたみを再認識したこと
・計39日という短期間、かつ、患者の立場からではあるが、医療現場の実態の一部をかいま見たこと(医師の過重労働、高齢者医療の現場)
・保険(健康保険、生命保険の医療特約、レースの傷害保険)の給付金のありがたみ
・自分が高齢になったときの身の処し方について考えたこと(介護を受けている高齢者の多い病棟だったから)
・読書習慣の復活
・カメラ趣味の復活
・自分を見つめ直す時間が十分あり、将来のことなどをほんとうにいろいろ考えたこと

※マイナス、プラス総合すればプラスだった、、、と、今でならば言える。ただ、自転車の(ホビー)レースの一線から遠ざかるを得ないことには、一抹の寂しさが残る。

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2008/07/24

大怪我での損失、失ったもの

昨夏に受傷(第4腰椎破裂骨折)、手術、29日間の入院、12月末までのコルセット装着、4回の通院。今回の抜釘手術と10日間の入院が終わり治癒となる。すべて終わったということで総括。損失・失ったものとしては以下のとおり。

・きれいな背中(今の背中は手術の傷痕だらけ)
・二度と味わいたくない激しい痛み、寝返り禁止と紙おむつ10日間の苦しみ
・見逃した映画(2007年の溝口と中国映画)、見逃したTDF中継の山場(2008年)
・仕事にあけた大穴、職場の同僚にかけた大迷惑
・家族・友人・親戚にかけた手間と出費と大迷惑
・合計39日間、病院で過ごした時間(1年の1/10以上)
・何年間もかけて作り上げ、維持してきた体力の消失
・一生続くかもしれない腰痛。背骨の変形により将来発生するかもしれない障害
・ホビーとは言え、レースの一線で走れなくなったこと(体力、精神力、心理、仕事の状況などで困難)

※でも、マイナスだけでなくプラスもある。それは明日にでも。

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2008/07/23

退院

退院
おそらく、もうここに来る機会はないでしょう。
主治医の先生、看護・介護の方々、2年で2回の入院のあいだ本当にありがとうございました。

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Magneticism/Captain Beefheart and the Magic Band

HMVで注文していたけれど入荷しないのでキャンセル。で、在庫があったので池袋のだるまやで新品を購入。1900円ぐらいとリーズナブル。
これは、1971年から1981年までのイギリスでのライブを集めたもので2004年発売のものらしい。音質の良いもの悪いもの、ノリの良い演奏、悪い演奏、玉石混合という感じ。あまり聴き込む価値は感じない。

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2008/07/22

大黒屋光太夫船出の地

大黒屋光太夫船出の地 大黒屋光太夫船出の地

大黒屋光太夫船出の地 大黒屋光太夫船出の地
白子は海に近く、駅からこの碑まで7~800m。
彼は江戸時代、ここから船出し遭難してロシアに渡り、ペテルブルクで女帝エカテリーナ2世の謁見を拝し、さらに帰国を果たしたという数奇な運命をたどった人。大黒屋光太夫については井上靖の小説「おろしや国酔夢譚」が抜群に面白い。

港近くは路地が細く古い家が多く、趣がある。

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白子

白子 白子
今日のリハビリ散歩は白子。近鉄で乗り換えて15分ほど。駅前商店街は半シャッター通り状態。

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強権と不安の超大国・ロシア 旧ソ連諸国から見た「光と影」

強権と不安の超大国・ロシア 旧ソ連諸国から見た「光と影」
実際に現場に行って取材・体験した一次情報と、本に書いてあるような歴史的な情報がバランス良く、良識のある著者の視点から紹介されているところが優れている。
ただ若さと経験の少なさからか、多元的な観点が若干弱めなこと、5章が建前論かつ国策ベッタリなことがちょっと残念。
それでも著者の他の本にも興味を起こさせる一冊。

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2008/07/21

寺町通り

寺町通り
複数の寺の門前町という感じ。とにかくお寺と時雨蛤の店と和菓子屋が多い。

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九華公園周辺

九華公園周辺 九華公園周辺
九華公園周辺
桑名城跡の公園。お堀の水が気持ちよい。すぐ側には揖斐川が流れている。

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桑名駅前

桑名駅前
四日市と比べると繁華街も小さい。閑散という感じ。

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近鉄で移動

近鉄で移動

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四日市

四日市 四日市
四日市 四日市
四日市

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リハビリがてら外出

リハビリがてら外出
ディーゼルカーに乗って。

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揃ったCaptain Beefheartのオリジナルアルバム

ちょっとだけ苦労した「Lick My Decals Off, Baby」が手に入り、この本の巻末に載っているビーフハートのオリジナルアルバム14枚(うちマジック・バンドは13枚)は、すべてそろえたことになる。ただし、「オリジナル」と言っても、元のレーベルから最初にリリースされた貴重なオリジナル盤という意味ではない。ビーフハートが1982年に活動を止める前に、正規でリリースされたアルバムという意味。
ということで、お馬鹿な蒐集狂は恥ずかしいことと分かっていながらも写真を公開するのだ。でも、ジャケットが汚れるのが嫌でビニールから出さずに撮っているので、反射で写真はボケボケ。

Beefheart01

Beefheart02

ここまで蒐集するのにかかった手間はThe WHO、Led Zeppelin、Pink Floydよりは少なかった。ただ、この人の場合、後年になってアウトテイクやライブ盤などがかなりの数出ている。今後はそちらに走る予定だが、、、そちらは際限ない感じ。

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2008/07/20

偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する

偽善エコロジー 「環境生活」が地球を破壊する
相方が買って来てくれた本。自分なら手を出さない。
前書きには『「本当に環境を守るためには」という視点から書いている。』とある。以下気付いたことの箇条書き。

・自分の主張に合わせて、経済原理を全面に出したり、全く無視して理想論を述べたりが多い。筋が通ってなく都合がよすぎる。
・それぞれのテーマ一つひとつで1冊の本になるような内容を扱っているから仕方ないけれどあまりにも薄い内容。例えばダイオキシンの項ではまったく濃度の話が出てこない。それでいて恨みつらみや精神論には十分な分量を割いている。
・マクロ的な視点と10年、50年にわたる長期の視点が欠如。
・環境変化、気候変動に起因する紛争・カタストロフィーなどについて、異様に無頓着。
・経済環境の変化と政策の視点の欠如。
・タイトルは煽りまくり。「地球」と言いながら、日本の話題ばかり。
・全体を読み終えた読者に与えるのは、世間とは異なった扇情的な危機感。それでは著者が批判する勢力と同様に煽っているだけ。
・この程度のレベルで本にした幻冬舎の見識を疑う。

※ペットボトルリサイクル、家電リサイクル他に関する官の利権、税金の無駄遣いについては面白い。ここだけをまとめたものを読んでみたいぐらい。

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2008/07/19

久しぶりの自転車イベント

もうこの手のイベントに11カ月来ていないので、会場の雰囲気が懐かしい。
JCRCの大会なら会場に知り合い多数なのだが、ここでは北村のアニキ以外にはまったく会わない。

↓スタートする北村さん。全部で22周の予定らしい。この炎天下、レースモードで130km近くだよ。

追記:結局、北村さんのチーム全体で47周、51位。北村さんは21周だったらしい。お疲れ様でした。

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鈴鹿8時間エンデューロ

偶然にも今週末は鈴鹿8時間エンデューロが開催されていた。
外出許可をもらって参戦している北村のアニキの応援に行く。

[GPS情報URL]
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日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ

日本人のしつけは衰退したか 「教育する家族」のゆくえ
「昔は家族が教育を担っていた」、「村のしつけは幸福なものだった」というようないくつかの幻想から入り、旧来のしつけ、教育の実態と変遷を、分かりやすく紹介している。膨大な資料から必要なトピックを紹介するのも上手く、説得力がある。
現代は過去よりも、しつけ、教育に対して家庭が主体となっていること。そのなかで「しつけの衰退」が脚光を浴びる理由として、「親たちの不安」と「生活保守主義」があるという指摘も興味深い。
読みがいのある一冊。

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2008/07/18

Lick My Decals Off, Baby/Captain Beefheart and the Magic Band

1970年の作。Trout Mask Replicaの次のアルバムになる。オークションでの出物は少なく高値(オリジナル盤は7000円以上)になり、なかなか手に入れるが出来なかった。偶然、再発の180g重量盤新品が、JET SETというレコード屋で、安価(2000円以下)で置いてあったのを見つけて、即入手。オリジナル、再発の違いはあれど、盤質抜群のものがリーズナブルな値段で手に入り、非常に嬉しい。
演奏は、Trout Mask Replicaの流れを引き継ぐ即興的・変則的で崩した感じの部分と、その後の聴きやすくなった部分が混ざっている感じで非常にビーフハートらしい音に仕上がっている。Trout Mask Replicaよりも私はこちらのほうが好きかも。

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2008/07/17

やはりリッコ

リッコがEPOで引っ掛かった。
ミラーのスリップストリーム移籍前後から根強い噂があったからね。
マークもされていたし、「やはり」って感じで去年一昨年の衝撃はないや。

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ボルトとロッドとネジ

ボルトとロッドとネジ
11カ月のあいだ背骨を支えてくれて、ありがとう。
ネジはプラスでもマイナスでもなく、自転車乗りにお馴染みの六角ネジ。6×40って書いてあるので、太さ6mm、長さ40mmかな。
帰宅したら組み立ててみるつもり。

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夜と霧 新版


高校のころから社会に出てすぐのころまでの愛読書。原題は「心理学者、強制収容所を体験する」。
2002年に新版が出ていることを最近知り、図書館で借りて読む。旧版は1947年版の原書を、新版は1977年版の原書を翻訳しており、そこそこの差異があるらしい。ただ、二十年ぶりに読んだこともあり、どこが差なのかは分からなかった。
本当に久しぶりに読んだけれど、以前と同じようにこの本の重みを受け止めざるをえない。昔読んだころよりも、今のほうがジェノサイドが頻発している。その意味ではこの本の重みは増している。
私は神、、、ユダヤ教的、キリスト教的、イスラム教的な神は信じていない。無神論者、無宗教者に近い。そんな私にとって、この本は唯一の宗教書と言えるかもしれない。人の崇高さ、人生に対する考え方、その他非常に多くのものを与えてくれた。それは二十歳前でも五十歳近くでも同じだ。
ただ、フランクルはこの本を、極力、精神医学書として書いている。それでいて、読み物、哲学書としても圧倒的な力を持つのだから本当にすごい。

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2008/07/16

Bongo Fury/Frank Zappa & Captain Beefheart

池袋のだるまやで中古を購入。3800円ぐらいとそこそこのお値段。ジャケットは若干痛んでいるけれど、盤質は良好。
フランク・ザッパとビーフハートの共作なので、マジックバンド名義ではない。ザッパとビーフハートは高校の同級生で、音楽活動の始まりの時期も影響しあっていた(音楽的には、ザッパの影響力のほうが当然強かっただろうけれど)。
このアルバムは、マジックバンドの主要メンバーが去った後の苦境時に、ザッパに助けてもらった部分が強いと、どこかで読んだ記憶がある。音は明らかに通常のビーフハートとは違う。ザッパのバンドMothersの音に、時々ビーフハートらしい唄が乗っているという感じ。それはそれで新鮮ではある。

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2008/07/15

中国動漫新人類 -日本のアニメと漫画が中国を動かす-

図書館で借りた本とアマゾンにあるカバー写真があまりに違うので、一瞬違う本かと思う。よく見るとアマゾンの写真の赤い下2/3は帯のようだ。上手いデザイン。

漫画とアニメが1980年以降の中国の若者に与えた「日本に対する肯定的なイメージ」、1990年代後半の「抗日思想教育」。その二つの混ざり合った感情、ダブルスタンダードがあるという指摘が非常に面白い。「抗日戦争」を強調する理由、「大地のトラウマ」などの分析も秀逸。途中、日本のアニメ普及が、日本による意図的な文化侵略と中国政府が判断していることに対する著者の怒りは分かるが、その近辺の記述は暴走気味。
調査時のサンプリング数や資料などが若干薄いし主観が強すぎるところ、コンピュータ技術に関する誤解などはあるが、それを差し引いても非常に興味深い内容。


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2008/07/14

Strictly Personal/Captain Beefheart and the Magic Band

1968年の作。Trout Mask Replicaの前のアルバム。池袋のだるまやで中古を購入。あまりこだわっていないので調べていないけれど、これはオリジナル盤なのかな(調べたらどうも違うみたい)。お値段も中古としては高めの3800円ぐらい。B面に若干ノイズが乗っているのが残念。

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2008/07/13

映画:ノスタルジア

映画:ノスタルジア
シネマヴェーラ渋谷のイタリア映画特集に。そうか、ノスタルジアはイタリア映画だったんだ。
併映の「道」は大好きな作品だが、諸般事情で今回はパス。でも代金は変わらないので、ちょっともったいない。

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★★★☆☆
 イタリアに亡命したタルコフスキー自身の強い望郷の念を感じさせる作品だ、、、と思ったけれど帰って調べたら、実質亡命状態になったのはこの映画の完成あとだったようだ。意外だ。エンディングで母に捧げていることを含めて、彼の回顧的な要素と「サクリファイス」に続く人類に対する犠牲・救済の要素の強い作品。ただ、あまりにも内省的、個人的過ぎる。そこは評価できない。
 ドメニコを演じたエルランド・ヨセフソンは、「サクリファイス」でアレクサンデルーを演じている。この二つの役柄は近く、自らを捧げ人類に尽くす象徴になっている。

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2008/07/12

TDF第8ステージ(怒り!!)

食事をしながら、その後、片付けその他しながら見ていたけれど、実況・解説のあまりの中身のなさ、不愉快さに業を煮やして残り80km弱で切る。ああ、腹が立つ。今中大介、鶴見辰吾、Sascha、お前ら緊張感ゼロでレースとまったく関係ない雑談しているんじゃないよ。有料放送だぞ。特にジャケットライダー、忍者ライダーたる今中大介、もう放送に出てきて威張るの止めて、自転車だけ売ってろ!

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映画:ぐるりのこと。

映画:ぐるりのこと。

★★★★☆
 心に染みてくる映画。演技もシナリオも映像も優れている。劇的なところやパワーで押す作品ではないし、強い印象を残すストーリーでもない。でも時間が経つほど心の中で大きくなる感じの映画。映画館を出たときに「良い時間を過ごした」と感じれらる。
 出演陣は皆好演。その中でも、リリー・フランキー、倍賞美津子、柄本明、光石研が印象に残る。光石ってすごい。一度彼という俳優を意識した途端、もう目立ってしょうがない。この映画でも出演シーンはわずかなのだが…。
 ストーリーの中で、現実の事件が連想される裁判を出しているけれど、これはどうなのだろう。報道されているところと差のあるところもあるし、実際にあった事件に対する誤解を生むのではないかと感じる。
 エンディングロールにミキさんの名前を見つけて嬉しくなる。

※映画の始まる前の予告編があまりにも、、、腹が立つほど長い。時計を見たら15分もやっていた。シネマライズには今後できる限り来ない。

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2008/07/11

Shiny Beast/Captain Beefheart and the Magic Band

1978年の作。180g重量盤の新品を、池袋のだるまやで購入。

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TDF第6ステージ

うーん、クネゴはダメなのかな。あの登りで遅れをとるようでは…。ピエポリも逃げ切れなかったから厳しい登りではないのだろうけれど、これからもっと厳しい1級、超級の山岳が来たときに今のクネゴが耐えられる気がしない。2004年のジロであそこまでの力を見せつけた選手が、ここまで登れなくなるものなのか(ファンだから見方が厳しいかも…)。
ということで、ツールに対する興味が半減。でも、どうせ来週から見れないからいいんだ。現時点での総合優勝予想は、ドーピングの噂のあるチームのリッコ。

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2008/07/10

TDF第5ステージ

逃げていた選手が、惜しくもゴール直前で捕まる姿は何回か見てきたけど、このステージほどゴールに近いところは初めて。おそらく残り20~30メートルで捕まったんじゃないかな。なんとも惜しい。
さて明日は初の山岳ステージ。山岳スペシャリスト、オールラウンダーなどの出番で総合成績が大きく動く。楽しみだけれど、、、最後まで見れるかどうか。

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2008/07/09

壁画アニメーション

私の職場関係では人気のあるGeekなページで紹介されていた壁画アニメーション(7分以上の長編です)。
あまりにもすごいので私も紹介。

これってとある一日の昼間だけで描き上げたのかと思ったけれど、一日だけでは終わっていないみたい。1カ月くらいかけているのかな。他にも下の2つの作品もかなりいける。

作家(クリエイター)のサイトはこちらのよう。

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Atom Heart Mother/Pink Floyd


競り負けて、なかなか手に入れることが出来なかったけれど、やっとオークションで落札。価格も530円と、すごく安い。競り負けたときはもっと高い値段だったのに不思議なものだ。盤質はまあまあ。洗うほどでもないかな。以前聴いたときは今ひとつだったけど、今回はなかなか気に入る。ただ、あまりに荘厳すぎる音作りなので何回も聴けない感じ。「ザ・ウォール」よりの後のアルバムと「神秘」は手に入れていないけれど、一応これでピンク・フロイドのLP蒐集は一休み。

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2008/07/08

ワーキングプア -日本を蝕む病

NHKで特集されたワーキングプアの番組をベースに書籍化したもの。この番組は総集編的な編集をされたものだけれど見ているし、まだDVDレコーダーの中に残っているはず。
この本と似たテーマを扱っているが、こちらの方がルポ的に各個人の生活実態に踏み込んでいるため、感情的に伝わってきやすい出来となっている。ただ、どちらの本にもそれぞれの長所がある。
プロデューサーが書いた、最終章の「現実に向き合うとき」の内容が全体をうまく締めるかたちになっていて良い。

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2008/07/07

映画:グラインドハウス U.S.A.バージョン

映画:グラインドハウス U.S.A.バージョン
早稲田松竹にて。2本別々のバージョンは昨年末観たが、オリジナルはこちらのはず。3時間を超える長尺なのでトイレが心配。併映の「ゾンビ ディレクターズカット完全版」は去年観ていて、また観たい感じではないのでパス。

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★★★★☆
 プラネット・テラーのほうはほとんどカットされていないようだが、デス・プルーフのほうは、カーセックス、ラップダンス(?)、後半のコンビニ前でのスタントマン・マイクとの邂逅のところがカットされている。前二つはともかく、最後の部分のカットはいただけない。ただ、全体としてみるとデス・プルーフは単独作品より締まった感じになっている。プラネット・テラーは前の印象のまま。
 予告編は「マチェーテ」以外に、「ナチ親衛隊の狼女」、「Don't/ドント」、「感謝祭」と三つも未見のが入っていた。ただ、「マチェーテ」が一番良い。この架空予告編がきっかけで実際に映画化されたという話を聞いたのだが、本当だろうか?

後述:デス・プルーフでスタントマン・マイクが入院している病院の女医が、プラネット・テラーの女医であることに今回気付いた。他にも両作品をまたぐちょっとした仕掛けがいろいろとありそうな気がする。

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Clear Spot/Captain Beefheart and the Magic Band


オークションで180g重量盤の新品同様品を2500円で入手。うーん、後から調べたら新品がもっと安い値段で手に入ったようだ。でも音質良好なので、まあいいでしょう。
1972年中期の作品。うーむ、悪くはないけれど、ダイナミックさに欠けるかな。ちょっといびつだけど、まあ普通に近めの泥臭いブルース系ロックという感じ、、、と最初は思っていたけど、3、4回聴いたらはまってきた。
ズート・ホーン・ロロのギターも大人し目ではあるが、なかなか良い。B面の1曲目、アルバムタイトルにもなったClear Spot、3曲目のLong Neck Bottlesの単調だけどちょっと変則的な曲(リズム?)はかなり御機嫌。

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2008/07/06

一人遅出で走る

午前中は所用でつぶれ、13時前から一人で走る。雨やら風邪で3週間も乗らなかったら、いつの間にか季節は夏。そこそこ蒸し暑く、すれ違う自転車乗りの顔は真っ赤が多い。
完全に体が鈍っているのでたらたら走る。激しく走って体調を崩して、来週の入院・手術(背骨を支えているチタン抜き)に響いてもまずいので、これで仕方ないところ。往復でたったの40kmにしかならない指扇踏切で折り返す。
背中にはこの前買ったバックパック、その中にはカメラがあり、ところどころで止まって撮る。帰路、西遊馬公園の先のところでちょっと自転車道を外れて撮っていると、黄系ジャージと紫ジャージ、他一人の三人連れが自転車道を通り過ぎていく。気付いたときには声を掛ける距離ではなかったけど、大浜さん、小野口くんだったような気がする。
帰りはいつの間にかそこそこの向かい風。鈍った体には熱風(と言ってもまだたいしたことはないレベルですが)、向かい風(これも強風ではないのですが)がキツイ。ヘロヘロになりながら帰還後、鏡を見ると顔真っ赤。ふー。

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TDF第1ステージ

ついに始まりました真夏の風物詩、ツール・ド・フランス。と言っても個人的には、ドーピング騒ぎもあって数年前よりは興味が薄いかも。クネゴが活躍すれば盛り上がるかもしれないけれど、レースが文字通り山場を迎える肝心の7/14~7/25は、おそらくテレビ中継は見れない。仕方がないのでCiclingtimeのモバイルサイトで結果をチェックするしかないかな。

今日のゴールシーンはなかなか面白かったけれど、、、。バルベルデ、こんなに早くマイヨジョーヌを着て、チームを疲労させていいのか? ちょっと疑問。

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2008/07/04

In A Different Climate/Mallard


Unconditionally Guaranteed」を最後にバンドを脱退したズート・ホーン・ロロなど、Magic Bandの主要メンバーが作ったMallardの2枚目のLP。うーん、残念ながらストレートで平板なロックという印象。Captain Beefheart and the Magic Band時代の反動でこのようなストレートな音を志向したのかも知れないけれど、惹かれるところがない。やはりドン・ヴァン・ヴリート(キャプテン・ビーフハート)の存在は絶大だったのだと再認識。

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2008/07/03

廃墟の上でダンス -チェチェンの戦火を生き抜いた少女-

チェチェン戦争の中で思春期を過ごし、成長した少女の自叙伝。(内容は重いけれど)文字も大きく行間も広い比較的軽めな本で、2時間ちょっとで読了。この本この本でも紹介されているような過酷な状況が、彼女の日常の中で語られる。その中で希望を失わず、目標に向かって進む彼女の生き方に希望を感じる。当人はフランス留学を終え、混乱が続き安全のないチェチェンに戻っているという。彼女の成功、それはチェチェンの平和と同一であるが、それを祈らずにはいられない。そう、その留学が、フランス学生のボランティア団体の招待によって行われたことがすごい。今の日本の学生団体で、それだけの実力を持つところはあるのだろうか。

チェチェンで現在行われてることは、チェチェン戦争当時と大きくは変わらない。チェチェン人がチェチェン人を抑圧するようになった部分は悪くなったとさえ言える。このような状況の中、我々にできることは何であるのかと考えてしまう。現在のロシア政権、ロシア経済を助けるような政策に賛成しないことも一つだろうが、本当に微々たるものだ。いずれにしろ、プーチンのロシアという国の危険性だけは十二分に理解した上で付き合わなくてはならない。
アフガン、イラク、チェチェン、ダルフールなどは情報統制により、報道量が極端に少ない。報道が世界の世論に与える影響を恐れ、近年、侵略する側が記者の立ち入りを制限し、報道記者に直接攻撃を加えるようになっている。そういう意味で、司法の独立と同様に、報道の独立・自由は確実に守っていく必要がある。
もう一つ、、、チェチェン戦争のきっかけとなったモスクワなどでのアパート爆破事件へのFSB(ロシア連邦保安庁)の関与、イラク戦争での大量破壊兵器を巡る欺瞞とブッシュの戦争責任、これらを歴史が明らかにしてくれる時が来るのだろうか…。

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2008/07/02

Ice Cream for Crow/Captain Beefheart and the Magic Band

1982年、ビーフハート最後のアルバム。この後、隠遁生活に入った(はず)。オークションで競り合いになったけど、それほど高くならず2100円で入手。盤質も悪くなく、一番好きなアルバムなので非常に嬉しい。
枯れつつもうねりのあるリズム、おもちゃ箱をひっくり返したような独特の演奏。ある種の頂点に達していると思うのだけど、ちまたではあまり評価されていないアルバムかも。でもいいのです。私にとってはこれが初ビーフハートだった記念のアルバムなので…。
↓ジャケット写真のビーフハートは、もう老域に足を突っ込みかけているような老け方。1941年生まれだから、まだ41歳なのにね。

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2008/07/01

ルナー・ノーツ―キャプテン・ビーフハート

「Trout Mask Replica」から「Unconditionally Guaranteed」までマジック・バンドのギタリストだった、ズート・ホーン・ロロのインタビューを起こして本にしたもの。マジック・バンド時代のズート・ホーン・ロロのギターはかなり好きな音だし、Beat Club出演時の演奏もムチャクチャ格好良い。
Captain Beefheart and the Magic Bandの様子、70年代前半から中盤あたりの音楽シーンをめぐる文化、風俗などがうまくまとめられており、面白く読む。ただし、Captain Beefheart and the Magic Bandに興味のない人には意味のない本。
これを読んで意外だった(はじめて知った)のは、ビーフハート(ドン・ヴァン・ヴリード)がサディスティックな独裁者としてバンドメンバーの上に君臨していたことと、彼が音楽的には楽譜も読めないし、実際的な作曲もほとんど出来なかったことだ。カセットテープに録音した詩の朗読やちょっとしたリフレインなどを元に、バンドのメンバーが彼の指示を受けながら作り上げた音だったのだ。そういう意味ではビーフハートとメンバーの共作と言える。ただ、ビーフハート抜きのMalladの音を聴くと、共作であったとしても彼の才能は絶大だったのだということが分かる。

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