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2008/06/09

Canon F-1 -(2) 機械式カメラの良さ-

 入手したカメラは1971年から1976年まで製造されていたF-1前期型。シリアル番号からして、その最終期のものと思う。つまり製造されて三十年を過ぎた個体だ。購入後、試し撮りをするとなんの問題もなくちゃんと写る。これは良く考えるとすごいことだ。
 その後、修理業者にオーバーホールを依頼したが、シャッター、露出の微調整とファインダー他の清掃、モルトの交換程度で大きな故障などはなかった。業者の話では「フィルム圧板の擦れ方などからプロが使い込んだものでは」とのことだった。
 F-1は、マニュアルフォーカス、露出計内蔵のマニュアル露出のカメラだ。モーター類は一切入っておらず、フィルムを巻き上げたときのバネの力だけで、シャッターを押した際に絞りを締め、シャッター幕の開閉をしている。このメカニカルな仕組みで、B(バルブ:開放)から2000分の1秒まで対応しているのは、ほんとうにすごい。
 機械仕掛けの三十年前のカメラがなんの問題もなく使えることの驚きと同時に、最近のデジタルカメラの寿命の短さに思いがいく。デジタルカメラの技術と機能は日進月歩である。このためわずか5年程度で陳腐化する。5年前、10年前のデジタルカメラが使えないわけではないが、画素数、立ち上げ時間、連写機能などで見劣りする。さらに最近のデジカメは、パッケージ化されたマイコン内蔵の完全な電子機器だ。故障修理などはユニット化された部品の交換しかない。機械式カメラはちょっとした細工で直る故障も多いが、デジカメの場合、補修部品の供給が止まった時点で修理は不可能になる。おそらく今のデジカメを三十年後に使うというのは、機能面、保守面の両方から考えられないのではないか。
 黴が生えたり錆が出たりしないように気を付け、定期的に保守さえすれば、おそらく一生(ってあと25年ぐらいかな)使えそうな気がする。復活した写真趣味が本格的になるかどうか分からないけれど、このカメラとは長く付き合っていけそう。

F1_02
Canon F-1, FD55mm F1.2 S.S.C. (撮影:CASIO EXILIM EX-Z4)

↑シャッターダイヤルを持ち上げて回しフィルム感度の調整をする。表示はASA。今の若い人にASAと言っても分からないかも知れない。
F-1前期型と後期型では、フィルム巻上げレバーの形状、巻き上げ予備角、巻き上げ角度などが異なる。

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