映画:ある愛の風景/エンジェル
早めに戻ってこれたので予定どおり映画に…。映画館に来て気がついた。観るつもりの映画(エティット・ピアフ)は昨日までだった。まったく観る予定のなかった作品だけど、まあいいや。
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ある愛の風景 ★★★★☆
デンマーク軍の少佐。良い父、良い夫であり、妻と娘二人を深く愛し、年老いた両親にとっても自慢の息子。アフガニスタンに赴任する日、銀行強盗を犯し出所してくる札付きの弟を迎えに行く。戦地に着いてすぐ、乗っていたヘリコプターが撃墜される。残された妻子、弟、両親は彼を失った衝撃をなんとか癒そうとする。しかし、彼は九死に一生を得て、捕虜となり生きていた。捕虜となっている間に過酷な目に遭った彼は、帰還しても以前のような生活を送ることができない。翻弄される家族、苦しみもがく本人。
とても完成度が高い。好きかな作品かどうかはともかく、抜群の作品であることは間違いない。
映像的には見事。目の虹彩のアップ、唇や鼻のアップなどをところどころ効果的に入れる。一つの動作を撮っているカットの合間のゼロコンマ数秒を抜き、違和感を与えながら観客の注意力を維持するところ。アンバー気味でざらつき、スクリーンの周辺部が暗くなるような画面作り。とても印象的。
観るものの想像力を刺激する程度に、説明を省く構成もうまい。ただ、骨太のシナリオではあるにしろ、少しストレートすぎると感じるところもある。もう少し登場人物の性格付けに幅を持たせたり、展開に布石を入れても良かったのでは。俳優を生かす演出のおかげで、主要な登場人物はみな好印象。特に妻を演じたコニー・ニールセンが魅力的でファンになってしまった。
エンジェル ★★☆☆☆
二十世紀初頭。貧しい育ちの夢見がちな少女が、流行作家になる。彼女の愛と一生を描いた一大絵巻。
あまりに上滑りな出来に愕然とする。なんか予告編とかダイジェスト版とか総集編を観ているような感じ。カメラ、カットのつなぎ、演技、シナリオすべてが及第ギリギリか落第レベル。ただし、破綻はないし退屈もあまりしない程度のクオリティは、かろうじて維持している。それでも時間を無駄にしたと感じる映画。
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