映画:アパートの鍵貸します/お熱いのがお好き
雪なので出かけたくないけれど今日を逃すと観れないので、高田馬場に。
ビリー・ワイルダー2本立て。今日も古い映画。
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アパートの鍵貸します ★★★★★
素晴らしい。途中若干長さを感じるけど、本当に素晴らしい。シナリオがとてつもなく巧妙。小物の使い方、意味を持たせたちょっとした仕種、じんと来る小粋なセリフ。手鏡や最後のピストルの使い方の上手さ、それが不自然に見えないようにする途中の会話。ここまで技巧的に優れたシナリオは、今まで見たことないかも知れない。この映画を前に観たのは十代、それもテレビだった。それなりに面白かったけど、ここまで感銘は受けなかった。こういう粋なコメディが受ける年齢、この面白さが分かる年齢ってあるんだろう。
映像的には非常に計算しつくされたカットと切り替えの連続。広いオフィスや廊下、部屋の奥行きなどが強く感じられる広角での撮影が印象的。ジャック・レモン、シャリー・マクレーン、ともに上手いし魅力的。シャリー・マクレーンは美しいとかセクシーとかキュートとかではないけど可愛らしい。でも彼らの演技は、演出家(監督)によって徹底的に計算しつくされた、アドリブとかいっさいなしのものに見える。
お熱いのがお好き ★★★☆☆
スラップスティックコメディに近いくらいのハチャメチャな展開とストーリーに少々食傷ぎみになる。いろいろな布石や小物の使い回しはこの作品でも巧妙だけれど、ストーリーが走りすぎているので浮いてしまい、その良さが伝わり切らない。しかし、最後の、「締め」というか「決め」のセリフは強烈。それだけでこの作品を受け入れる力がある。
マリリン・モンローのもつ生来の魅力、セクシーで可愛くてというところを、とても上手く引き出している。トニー・カーチスは魅力的で好きな俳優だけど、この作品ではまあまあ程度か。映像的には感銘を受けるところはなかった。
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