ビューティー・クイーン・オブ・リナーン
PARCO劇場にて。白石加代子と大竹しのぶという実力派の組み合わせ。どうなるか楽しみ。
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大竹しのぶも白石加代子も好演。大竹しのぶの変化、倦怠感に満ちた日常、恋人の前での可愛い姿、狂喜に苛まれる姿の変化は見もの。同様に意地悪い年寄りを演ずる白石加代子も完全にはまっている。まるで地のよう。田中哲司もそつなく演じている。彼の弟役は代役で演出の長塚圭史がやっているが、こちらはうるさい演技で今ひとつ。
シナリオ、演出的には抜け切った突破感を感じさせるところがない。袋小路に入り込んだままの鬱々たる状態で話は終わる。ハッピーエンドを求めているわけではないが、あまりにも(悪い結末の方向での)予定調和過ぎて評価しきれない。同じ話の筋でも、もう少し違う印象を与える演出は出来るのではないか。
場所:PARCO劇場
料金:8,400円
作:マーティン・マクドナー
訳:目黒条
演出:長塚圭史
製作:山崎浩一/企画:佐藤玄・田中希世子/プロデューサー:毛利美咲/企画製作:株式会社パルコ
美術:二村周作/衣裳:前田文子/照明:佐藤啓/音響:加藤温/演出助手:坂本聖子/ヘアメイク:高橋功亘/舞台監督:菅野将機
出演:
モーリーン・フォラン…大竹しのぶ
マッグ・フォラン(その母親)…白石加代子
パートー・ドゥーリー(ハンサムな近所の男)…田中哲司
レイ・ドゥーリー(その弟)…長塚圭史
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