映画:フロム・ダスク・ティル・ドーン/エスケープ・フロムL.A.
診察を終えてすぐ戻る。で、今日は全日休みをとったので、またまたシネマヴェーラ渋谷に行くのであった。
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フロム・ダスク・ティル・ドーン ★★★★☆
うーん、面白い。ただし以前テレビを点けたらこの映画をやってて、酒場の対決シーンから観ていたので結末は知っていた。そうでなければさらに評価は高かったかも。
まず始まりから度肝を抜かれる。序盤はスリルとサスペンス、途中はエログロ、後半はスプラッターホラーという、書いてみると「なんじゃ、それ!」っていうストーリー。でも面白いのだ。で、最後はちょっとしんみりとした心地の良い余韻を残すハードボイルド調の別れ。B級のストーリーではあるけどテンポ、展開とも一級の娯楽作品。
演技陣はそれぞれ好演だけど、ジョージ・クルーニー、タランティーノ、ジュリエット・ルイスが印象に残る。特に前半のタランティーノは抜群。イカれた狂気の犯罪者役がはまっている。暴力的な兄と狂気の弟。なにをしでかすか分からない二人によって、吸血鬼バーまでは強い緊張感が持続する。そこからは一気呵成のジェットコースター。
エスケープ・フロムL.A. ★★★☆☆
B級の香りプンプン。マカロニウエスタンの近未来SFアクション映画版って感じね。そう言えば、ニューヨークを舞台にした前作「ニューヨーク1997」には、リー・ヴァン・クリーフが出ていたよね。あの作品もテレビで途中から観た記憶がある。
サイバーパンクの色も強く、「マックス・ヘッドルーム」や「ブレードランナー」をほうふつさせるところも多い。そう、都市全体が監獄というと、東本昌平のマンガにあったのを思い出した。ただ同じB級系でも、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」ほどの洗練さは感じなかったな。なので、退屈はしなかったけど感銘は受けなかったな。
敵方の中南米出身のテロリストの風体が、チェ・ゲバラ風で、組織名が「輝ける道」だったことがちょっと興味深かった(ただしセンデロ・ルミノソとは発音してなかった)。ラテンアメリカ系の進出に対する潜在意識下の脅威がベースにあるのかな。
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