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2006/12/09

映画:死の十字路/三十六人の乗客

14:35に「歌麿をめぐる五人の女」が終映。大急ぎで池袋に移動。なんとかぎりぎりで15:10の上映に間に合う。行ったのは、新文芸坐6周年記念、和田誠が「もう一度観たいのになかなかチャンスがない」と言っている日本映画という7日間の特集の1日目。ただし、他は観れないかもしれない。

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死の十字路
 妻を殺した会社社長。死体を捨てに行く途中、交差点で新たな死体を抱え込む。彼の破滅への道を描く。
 江戸川乱歩作の映画化。うーん、B級映画として作ったものではないと思うのだが、そういう雰囲気がぷんぷん。三國連太郎の演技が仰々しい。映像、カットの切り替えなどが洗練されていない。退屈はしなかったけど、感銘を受けるところはなかった。

三十六人の乗客
 雪山に向かうスキーバスに凶悪犯が潜む。偶然乗り合わせた刑事、バスの乗客などを巻き込んだサスペンス劇。密室劇だが飽きることもない。とても面白い作品。
 一癖も二癖もあるバスの乗客たち。犯人が分かる瞬間の意外な展開。刑事一人で犯人を捕まえるのではなく、乗客の男性全員が犯人を捕まえに雪山を走り転げるシーンなど、思わず拍手したくなる。犯人逮捕後はもう少しうまくできたのではないかと思うけど、その点を差し引いても十分満足できる出来栄え。これはストーリーとシナリオの力によるところが大きいと思う。
 映像的にも十分魅力的。バスの中のシーン、駅での休憩シーン、雪山のシーン、どれもそつなく巧く撮っている。出演者ではバスガイド役がとても魅力的。誰かと思ったら、なんと扇千景。最近の老政治家の姿との落差に愕然とする。

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