下流喰い―消費者金融の実態
読了。非常に興味深い内容。
消費者金融(サラ金)の高金利が多重債務者を作り、それがヤミ金への流れにつながっている。グレーゾーン金利が消費者金融を大もうけさせている。少々強引なところはあるにしろ、このような著者の主張には概ね同意できる。
ただ勤労者の1/4、2000万人が消費者金融の顧客で、多重債務者が350万人いるというのは、自分の身の回りの実感からは信じられない。これが「事実でない」というのではなく、私がそこから遠いところにいる。私は「借金=悪」という感覚が強い。住宅ローン以外で大きなお金を借りたことはないし、今後も可能な限り借金をしないで分相応に暮らしていきたい。でもそういう価値観自体が「古い」ものになり、ひとつ間違えるとそれさえを守ることができないセーフネットのない社会になってきているのだろう。
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