« 映画:瀧の白糸 | トップページ | AUJOUX BEAUJOLAIS NOUVEAU 2006 »

2006/11/17

プーチニズム―報道されないロシアの現実

読了。非常に興味深い本。
2006年10月7日、モスクワの自宅のエレベーターで暗殺されたジャーナリストの著作。
この本を読んで書きたいことはすごくたくさんあるのだけど、うまく書ける気がしない。
彼女のような人こそ真のジャーナリストと思う。殺されるのが不思議でない内容だし、それが今のロシアの状況なのだろう。その危険を顧みず書く勇気を尊敬するし、殺されてしまったことを非常に残念に思う。

以下、まとまった話を書けないので備忘録としての箇条書き。

◆ロシアについて
・一度ここまでマフィアに牛耳られて腐敗、混乱した経済・政治・法制度はどうやったら元に戻るのだろう。
・石油・天然ガス開発事業「サハリン2」が環境保護を理由に事業差し止めされるという報道が10月下旬にあった。この本を読んでの推測になるが、あれも経済マフィアによる乗っ取りの色が強い。
・プーチンはロシア国内の混乱から目をそらし、自分の支持率を上げるためにチェチェンでの戦争を止められない。
・チェチェンで行われていることはジェノサイドだと思う。

◆振り返って日本について
・日本の政治、社会状況がいいとは思わないけど、ロシアよりはまし。戦後政治は否定できない。
・司法の中立性は絶対守らなくてはならない。
・公務員の給料や権利を一方的に削減したりひどい待遇にすると、汚職がはびこる。

備考:ここによるとロシアの腐敗認識指数は121位、日本は17位(世界163カ国、地域中)。

|

« 映画:瀧の白糸 | トップページ | AUJOUX BEAUJOLAIS NOUVEAU 2006 »

コメント

世界から汚職・腐敗をなくしていこうとしているNGOである、
トランスペアレンシージャパンのご紹介、ありがとうございました。(^_^;)
 こんどは、日本の10大腐敗疑惑を発表しますので、お楽しみに。(^_^;)

投稿: 服部順治 | 2006/12/01 00:02

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: プーチニズム―報道されないロシアの現実:

« 映画:瀧の白糸 | トップページ | AUJOUX BEAUJOLAIS NOUVEAU 2006 »