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2006/10/27

映画:永遠と一日/秘密と嘘

映画:永遠と一日/手の匠/秘密と嘘

都民劇場の無料招待に行く。上記2作品以外に短編記録映画「手の匠」と「悲情城市」もあったが、「手の匠」は眠ってしまった。「悲情城市」は、この前観たばかりなのでパス。無料なのはいいけど、講演用の古いホールなためか椅子が狭く座り心地も悪い。スクリーンもすごく遠い。

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永遠と一日
 死の病の宣告を受けた詩人。入院、または旅立ち前の一日、亡き妻、育った家への郷愁、アルバニア難民の子との交流を描く。
 過ぎ去った愛すべき存在への郷愁と追想を感傷的に描く。描き方は退屈ではないが、若い人が観たらどう評価するのだろう。私も過去を振り返ることが多くなってきたので、この映画の内容は心に響いてくる。でも作品全体を「素晴らしい」とまでは思えなかった。
 ただ単に郷愁、感傷だけの映画にならなかったのは、アルバニア難民の子の存在だ。彼の若さと過酷な運命と、詩人との心の触れ合いが、この作品を過去だけの存在から救っている。
 映像的には、カメラを動かしての長いシーンが魅力的。特に結婚式の行列から新郎新婦が波止場で踊るシーンまでのつなぎにはうなる。徐々にカメラを上に向けて遠くが見えてくるようにするところ、海際では水際を撮らず、ちょっと不思議な感じを与えるところも面白い。
 ブルーノ・ガンツは好演。ドイツで活躍する俳優だが、この映画はギリシャが舞台だ。セリフは吹き替えなのだろうか。

秘密と嘘
 裕福ではない母娘の二人だけの家族。母は工場で働き、娘は市の清掃の仕事。父が誰かはわからない。カメラマンをしている母の弟の夫婦。母が十六の時に産んだ別な娘の存在。それぞれに秘められた過去、嘘と人々の衝突が描かれる。
 倦怠感というのかある種のやるせなさが作品全体を覆っている。新たに現れた娘以外にあまり感情移入しにくいところもその感を強くしているのかも知れない。
 最後のパーティでの大展開を経た後のエンディングには、そこそこ感動するものがあった。しかし、あまりにも物分かり良く和解し過ぎではないかという感じが残る。
 映像的にはオーソドックス。シナリオ、場面の切り替えで生活の細かなところ描き積み上げて、それが登場人物の性格を観る人にしっかり印象づける。そこは見事に成功している。良い映画とは思うけど、大好きまではいかない作品だったな。

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