« 都幾庵で鴨汁蕎麦 | トップページ | 沖美穂のCM »

2005/04/03

アトランティック・レコード物語

『アトランティック・レコード物語』を読了。もう書店では手に入らず、図書館で借りて読んだ。
レイ・チャールズの映画の中で、アトランティック・レコードへの移籍を勧誘されるシーンがある。場末のホテルの一室のレイを訪ねて勧誘する男が、禿げのトルコ人という異色のキャラクターだった。
映画の中では、レイ・チャールズがアトランティックから出す最初のレコードの曲まで提供していた。レコーディングにもずっと付き添っていたし、プロデューサーかなと思っていたが、さにあらず。
帰宅後調べてみると、禿のトルコ人、アーメット・アーティガン(Ahmet Ertegun)こそが、アトランティック・レコードの創立者でSoul、R&B、白人ロックにおける巨人と言える存在だった。
アトランティック・レコードの主なミュージシャンをほんのわずかだけリストアップする。

ルース・ブラウン
ベン・E・キング
ドリフターズ
ジョー・ターナー
ボビー・ダーリン
レイ・チャールズ
アレサ・フランクリン
バッファロー・スプリングフィールド
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング
クリーム
ブラインド・フェイス
レッド・ツェッペリン(!)
ローリング・ストーンズ
イエス
フォリナー

こんなんでもまだほんの一端。配下のレーベルまで加えるととんでもないスーパースター、スーパーグループのオンパレード。簡潔にまとめてあるこちらのサイトを読むとその規模の凄さがわかる。

本の内容自体は、面白くはあったけど、ネルソン・ジョージの『モータウン・ミュージック』よりは若干落ちるかな。
モータウンのほうは、ベリー・ゴーディーJrからインタビューを拒否されていて、批判的な話や普通なら紹介できない裏話も多かった気がするが、こちらはアーメット・アーティガンお墨付きの公式本の色が強い。この両方の本ともに訳者は林田ひめじ氏で、そつなく読みやすい仕上がりになっている。

050403_082501.jpg

|

« 都幾庵で鴨汁蕎麦 | トップページ | 沖美穂のCM »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: アトランティック・レコード物語:

« 都幾庵で鴨汁蕎麦 | トップページ | 沖美穂のCM »